第93話 少年達はOHANASHIするようです
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蛇のような炎が表れる。
『闇の魔法』、知っている者が聞けば狂人確定の術だが、それを見てもフェイトはつまらなそうに
溜息をついただけだ。そもそも、愁磨が更なる改良をしたのは"墓守人の宮殿"内。
フェイトはその術式を完全に理解している。尤も、魔法世界準最強に設定されているせいで術式を
理解するだけに留まっているのだが。
「やれやれ、千の刃の元に居ると聞いたから少しは期待したんだけど。エヴァンジェルの固有技能か。
受け継ぐ者が居たのは驚きだけれど……つまらない選択をし――」
「"ラステル・マスキル・マギステル! 炎上する氷河 不動の灼熱 轟く火炎! 地獄を灰に!
天を塵に! 海を枯らせ!『終焉の咆哮』 『固定・掌握』!
魔力充填『術式兵装"暴暁落暉"!!」
ゴゥォォォオオァァアアオォアァアアア!!
「……!?」
追加の魔法を取り込んだ瞬間、僅かに纏っていただけの炎が燃え盛りフェイトに燃え移る。
ネギの拳を受け流そうと構えていたが完全に虚を突かれ、今まで見せなかった石から石への転移で距離を
離す。しかし、燃え移った炎は石柱内部に置き去られる事無く、更に火力を増してフェイトを焼く。
一瞬フェイトを見失ったネギだったが、その炎を見つけ即座に追撃をかける。
ドッ!
「……成程、面白い魔法だ。でも『闇の魔法』とは所詮ドーピングの様なものだ。
ズガガガガガガガガ!
そんなもので僕や彼等に並べると思ったのかい?」
「(このいなし方、八卦掌の……!やっぱりこいつも……。)」
「如何に強力な力も相手に当たらなければ無駄。なんだ……精神的に僕に屈しかけ、女の子に助けられて、
キュンッ
肉体的にもこの程度か………残念だよ。また、期待外れだね。」
ボッ!
ネギの踏み込み突きを右手で打ち落とし、開いた左手を使い無詠唱の氷の槍を空中へ作り出し、放つ。
ズ ンッッ!
「―――!!?」
「何か言ったか?フェイト。君の方こそ功夫が足りないんじゃないか?」
払われた力も利用して加速した鶴打頂肘がフェイトの胸を貫き、フェイトは後ろへ弾かれる。
そのままネギの眉間を貫くかと思われた氷槍はネギのこめかみを僅かに掠り、反対の後方へ飛んで行く。
明日菜の力ならまだしも、ネギにまで、しかも二度も直撃を食らった事に驚きを隠せないフェイトだが、
驚く間にも炎に魔力を吸われつつあるのに気付き、急ぎ消す。ネギはその一瞬をつき、再度
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