暁 〜小説投稿サイト〜
魔法薬を好きなように
第19話 やっぱり、惚れ薬です
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て、交渉終了まで2,3日はかかるだろう」

「2,3日って、長い! 何らかの理由っていうのは無いのか?」

「思いつかん。それよりも、サイト。自分の首がすっとぶかもしれないことを心配すれよ」

「えっ! なんで?」

「ルイズが惚れ薬を飲んだ異常な状態で、すでに一晩すごしたのだろう? それをまわりに知られたら、どんな噂が魔法学院内にとびかうやら。多分、娘に手をだした平民として、父親に首をさらされるぞ」

「そんな、馬鹿な」

「それが、ここでの常識だ」

とは言ってみたものの、ルイズの状態をこのまま放置しておいたら、モンモランシーも本当に刑務所に入ることになりかねない。モンモランシ家もそれを見過ごすことはなかろう。

「まずは、ルイズに即効性の睡眠薬でも飲ませて、なるべく寝かせておくことだな。それくらいなら、この部屋でも作れるよな?」

「ええ、まあ」

「そうすると問題は、水の秘薬の購入代金をどうするかだ」

って、俺としては、モンモランシ家に貸しを作る状態にしてもよいのだけどなぁ、と考えていると、サイトがなにやら服のポケットをごそごそとしているかと思ったら、テーブルの上に金貨がテーブルへ山盛りのように出してきた。500エキューはあるだろう。

ギーシュが

「うおっ! なんでこんなに金をもっているんだね! きみは!」

「出所は聞くな。いいか、これで高価な秘薬とやらを買って、明日中になんとかしろ」

まあ、出所がルイズの懐からなら、惚れ薬が効いている間の記憶も残るのが普通だから、そっちから言及されるだろう。

とりあえずは、ルイズを眠らせておくのに睡眠薬を作って、ルイズの部屋へ睡眠薬をもっていくと、ルイズはすでに眠りについていた。サイトはなんだか疲労しているようだが、使い方だけは説明しておいた。

翌日は虚無の曜日なので、モンモランシーやギーシュとともに、首都トリスタニアへ向かって、この前安く水の秘薬を購入できた魔法屋やピエモンの秘薬屋に行ってはみたが、水の秘薬が売り切れているとのことで、入手がいつになるかわからないとのことだった。

トリステイン魔法学院にもどったが、さて、どうしようかとモンモランシーの部屋で話していると、サイトがきたので

「解除薬を作るための、水の秘薬は手に入らなかったわ」

「解除薬が作れないだと?」

俺が、モンモランシーのかわりに

「しかも、作るための水の秘薬は入手の時期は不明とのことだ」

「なんだよそれ」

「水の秘薬っていうのは、ラグドリアン湖に住んでいる水の精霊の涙なんだが、その水の精霊と、最近連絡がとれなくなったとのことだ」

「じゃあルイズはどーすんだよ!」

学校にまだ在庫はあるかもしれないが、現状がもれると
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