第19話 やっぱり、惚れ薬です
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るんだろうけど。あまり好意的な視線ではなかったが、見知らぬ男と娘がキスをしていたら良い感じはしないだろうなと思うしな。さて、夏休みに家の中へ入った時にはどういう対応をされるだろうか。そんな考えとは別に家の前で別れた。
翌日は、昼食まで家にいて、トリステイン魔法学院につくのは夕刻だ。家には、魅了の魔法薬はおいてきてあるし、ティファンヌからリクエストのあった、香水の調合の準備でもするか。
夕食はモンモランシーを迎えにいってから、いつもの席についたが、話としてはモンモランシーがアルビオン軍の水平服をきて、それがとても似合っていたという話だった。アルビオン軍の水兵服っていったら、前世のセーラー服とほぼ一緒か。出どころはサイトのアイデアだろう。出どころがサイトだと言ったら、ルイズとの関係からモンモランシーの機嫌が悪くなりそうなので、
「似合っていたのなら、いいんじゃないのかな」
「あら、興味ないのかしら」
「服装の趣味は人それぞれですしね」
セーラー服って、俺が高校生だった時の女子生徒の制服だったから、そんなに見てみたいとも思わない。あとは、ティファンヌとのデートのこともきかれたが、特に隠すようなこともなかったので、質問されるがままに答えていた。
翌日の教室は、タバサとキュルケがいない。そういえば、タバサは時々いない日があるけれど、キュルケも一緒にいないというのははじめてか?
ルイズも休んでいるとのことだが、体調を崩して休みのようだ。
昼食後には、食堂からモンモランシーとギーシュが並んで歩いているが、仲がよさそうだ。俺は二人の後ろを歩いていて外へでたところで、モンモランシーの腕が突然つかまれている。油断した。そう思いつつも、軍杖を引き抜いて、出口にでてみたところ、モンモランシーの腕をつかんでいたのは、サイトだった。
サイトには、モンモランシーに余計なちょっかいをかけないように、忠告したつもりだったのだが、あれじゃ、足りなかったか。そう思ったが、モンモランシーの様子がおかしい。普段の調子なら、サイトに腕なんかひっぱられたら、さわぎまくるだろうに、また精神の様子がおかしいのか?
「サイト、ちょっと手をひけ! モンモランシー、精神的な調子が悪いのかい?」
「いや、そういうわけじゃないけれど……」
俺に言われて、いったん手をひいていたサイトが、モンモランシーのその言葉を聞いて腕を再びつかもうとしたので、軍杖を間に突き出して
「事情はよくわからないが、ここは食堂の出入り口だ。目立つので場所をかえないかな?」
「だったら早く場所をきめてくれー」
「モンモランシー、場所をかえてもいいかな?」
モンモランシーの顔色はまだ青いが、こくりとうなずくので、一瞬、俺の部屋とも考えたが、男子生
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