第20話 モード大公
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」
シャルジャルは、光輝の姿を確認すると、話し掛けてきた。
「シャルジャルさんも、お元気で何よりです。この度は、ご懐妊お目出度う御座います。」
「ありがとう。うれしいわ。」
シャルジャルは、少し照れた様に応えた。
「この度は、お困りでしょうと、いろいろと準備して来ました。
大公様にもいろいろと御願いを申し上げます。」
「よかろう、申してみよ。シャルジャルのためだ。」
「はい、まず最初に専属の医者と執事見習い、専属のメイドを10人ばかり、連れて来ています。秘密は何れ漏れるものです。これらの者達は、私の国の者達です。決して秘密を漏らしません。一度に、入れ替えると周りに不審がられます。懐妊を理由に、専属の者を雇ったとすれば、不審がられる事もないでしょう。また、シャルジャル様に一条の姓を送ります。
一条家の分家という事で、専属に一条家から送られて来た事にすれば、辻褄が合います。
次に、シャルジャル様を正式に側室に、御迎え下さい。下手に隠すと、大公様の足を引っ張る者達に怪しまれます。今も耳を隠す、魔道具をお付けになられている様ですが、それは先住魔法で作られています。探知では、見破れません。
新たに宝飾具を贈ります。これらにも、先住魔法が込められています。必ずどれか複数付けるようにして下さい。
最後に、こちらが生まれて来る御子様ようの宝飾具になります。指輪などは、大きさが装着者に合わせる様に、先住魔法を掛けています。」
光輝は、宝石箱を二つ取り出して、シャルジャルに贈った。
「ありがとう・・。」
シャルジャルの瞳が、少し濡れている様に、見える。
「儂からも例を言う。其の方の進言を聞き入れよう。」
Sideout
その後、シャルジャルは、大公の側室となり、無事にティファニアを生みました。
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