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旧エクリプス(銀河英雄伝説編)
第02話 闇の左手
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身を作り出す魔法です。」」」

3人の光輝が、同時に喋り出す。偏在を解くとまた、一人に戻った。

「お伽話ではありません。魔法がある世界があるのです。
並行世界とは、銀河帝国とは次元が異なる世界が無数存在するのです。」

光輝は、ゼロの使い魔の世界をタブレットで映像を見せた。
そこには、エルフやマンティコア、ドラゴンが映っていた。

「おぉ、本当にお伽話の世界よのう。」

フリードリヒは、初めて見る世界に夢中になって眺めていた。

「本題なのですが、ゴールデンバウム王朝は、終焉を迎えつつあります。」

「やはり、そうか。」

「気付いていましたね。やはり、韜晦(とうかい)していましたね。
貴方は、ゴールデンバウム王朝が滅ぶと思っていた。それで、放蕩のフリをしていたのですね。しかし残念ながら、クレメンツ皇太子は、リヒャルト皇太子を(おとしい)れたのですよ。近い内に明るみに出ます。そして処断され、貴方が次の皇太子に選ばれます。皇帝も病状が良くない。
3年の内に、皇帝フリードリヒ四世が誕生するでしょう。」

「・・・。」

「今から、準備をなさいませ。グリンメルスハウゼン子爵と相談なさい。彼なら信用出来る。闇の左手を組織なさい。銀河帝国の膿を出さなければいけない。その為には、皇帝直属の諜報機関が要ります。諜報と再生の知恵は、私が授けましょう。私が必要と判断されたら、この無線機でお呼び下さい。」

光輝は、無線機を渡すと姿を消し、部屋から出て行った。

「・・・。」

フリードリヒは無言で二三時、考え込んでいた。
それから、何やら決心をして、グリンメルスハウゼン子爵に連絡を入れる。

Sideout

光輝もタチコマと同様の熱光学迷彩を装備している。人に視認されずに役所や宮廷にも潜入できる。光学カメラや赤外線カメラにも映らないため、自由に諜報活動が出きるのだ。
光輝や他の潜入工作員は、4系統のスクェアメイジ(魔法使い)でもある。ドアに掛けている鍵も開錠(アンロック)魔法で、開ける事が出来る。
生産設備に関しても、建物の外壁は錬金魔法で作れるし、拠点を設ければ、虚無の世界扉(ワールドドア)の魔法で、機器を部品単位に運び込める。
ゼロの使い魔の世界には、光輝達がメイジのDNAマップを解析して作った、バイオロイド達が100万単位でいる。それは、4系統のスクェアメイジか虚無系統のメイジのどちらかである。

■帝国暦454年10月 7日
光輝達は、戸籍を偽装して作る。

■帝国暦454年10月20日
エクリプス社を作る。
ルカ・アンジェローニにが、CEOに就任する。
ゼロの使い魔の世界から物資の輸入を開始。
世界扉(ワールドドア)の魔法で少しづつ、資材とバイオロイド達を調達。


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