はぁ?だったら?
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したら喉がつぶれちまう。でも鳥肌がブワッとたって感動できる。すげぇな。
俺は、途中だけどはずしてパーカーにかえした。パーカーは、俺の顔を覗き込んだ。
「どうだった?感想は?」
「すげぇよ。感動した。」
なんでかわかんないけど今の俺は、柄にあわずとても素直だ。歌の力なのかやっぱり俺がおかしすぎるのか。
「僕、歌好きなんだ。毎日歌ってる。・・・・でもこんな声だから汚くて。まわりは、いつも不愉快そうだった。音痴だから。でもそれでも僕は、歌ってる。」
そう言ってパーカーは、歌い始めた。さっきの歌だ。地声と違って気持ち悪いほど高い声を出していた。うるさいのは、一緒だけど・・・・。でもこれだけは、感じる。こいつの声は、すごい。感動できる。ただの歌じゃない。ちゃんとした・・・・『言葉』だ。
パーカーは、歌じゃなくて言葉を俺に聴かせているんだ。伝えたい歌を。
「帰ろうか。」
「ああ。」
パーカーは、さり気なく俺の手を握った。俺は、怒ろうとしたけどドキドキしていてそれどころじゃなかった。・・・・帰り道もパーカーは、楽しそうに歌っていた。一曲終われば他の曲を歌って。そして笑顔で歌っているパーカーを見て俺は、心奪われていた。
きっとこいつは、歌の主人公なんだろう。誰にも見えないスポットライトに照らされて。辛いのかもしれない同情という舞台にたって・・・・きっと結末は、ハッピーエンド。俺は、お前の人生のシナリオのなかでただの思い出(脇役)。俺がしようと思っていたようにいつか記憶から消える。観客席の奴らからも忘れられてそれで終わり。
俺って変わっている。本当に変わり者だよ。変わり者は、お前じゃなくて俺だったんだ。
「敬人?どうしたの?」
「・・・・別に。あと手。」
やっとのことでつっこんだ。パーカーが手を離したときピロロン♪と音が鳴った。パーカーのスマホらしい。
「?!皆帰っちゃったの??!」
「お前置いて行かれたのかwww」
「そうみたい。あ!じゃあ敬人家に泊まるよ!」
「それだけは、やめてくれ。」
・・・・いや訂正しよう。お前も俺と同じでかなり変わり者だよ。それが1番正しい。
・・・
家に着いた。もうパーカーと別れなければいけない。と行ってもメアド知ってるから会わないなんて事は、有るはずがない。仕方ないからもう少しだけお前の気まぐれに付き合ってやるよ。感謝しろよな。
だから俺は、決めた。
「またな。パーカー。」
「!!・・・・ああ!またな!!」
これからは、 じゃっ をやめて、
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