暁 〜小説投稿サイト〜
それでも歌い続ける
はぁ?だったら?
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・・。お前らに頼って何になるんだよ・・・・。俺は、友達もいらないし同情だっていらねぇんだから。一人で・・・・平気・・・・だから。



急に身体と顔があつくなった。エアコン・・・・壊れてんじゃないの?おかしいよ、絶対。変すぎる。いや変なのは、俺の方か?何時の間にか泣いてやがる。声も出さずに。恥ずかしいったらありゃしない。
俯いて泣いてるから首が痛い。うまく動かない。辛い。

泣くの久しぶりで自分が今どんなんだか分かんない。皆にどんな目で見られてんのかな。俺。・・・・頭の上に暖かいものがのった。そして撫でられている。この感じは、手か・・・・しかもパーカーの手。今俺は、パーカーに同情されてんのか。嫌だな。同情されたっていいことなんて無いんだから。



「・・・・散歩行こうぜ!敬人!」


「はぁ?いきなり何言って・・・・」


「ほら!んじゃ行ってくるよ〜!」


『行ってらっしゃい!』



パーカーは、強引に俺の手を引っ張って外にでた。そしていつも歩いているところと逆方向の道を歩いていく。しばらく黙ってたが途中でパーカーが静かな声で話してきた。


「僕ね、親死んじゃったんだ。」


「・・・・笑えねぇよ。」


「本当だぜ?だから1人暮らししてんだ。バイトとかやりながら。お金がヤバいときは、学校休んでるんだ。結構辛いよ。でもそれ以上に辛かったのはさ、まわりから可哀想、可哀想って同情されたことかな。別に可哀想じゃないのに、1人でも平気なのに皆みんな同情するんだ。嫌だよね。

・・・・僕がパーカー着てんのも、男のカツラかぶってんのもそれが理由だったりする。皆に自分を見てもらいたくないから、こんな感じになったのかも。」



お前は、一体俺になんて言いたいんだ。それにそんなこと俺に言っても だから何? としか言えねぇよ。悪いけど。


「敬人って好きな歌ある?」


「ねぇよ。音楽とか聴かねーし。」


「そっか。じゃあオススメしたら聴いてくれる?」


「聴いてやんねぇ事もない。」


「じゃあ聴いてよ。最近流行りのボーカロイドの曲。ヘッドホンかすから。」



ボーカロイドか・・・・俺は、興味ないけど嫌いなわけじゃない。むしろどんな声なのかなんで人気なのかわかんないから聴いてみたい。聴けばなにか分かるかもしれない。・・・・俺は、素直に聴く事にした。

パーカーは、背負っていたリュックの中からヘッドホンとiPhoneを出した。そしてそれを俺に渡した。



「ながすよ。」


「おう。」


テンポのはやい曲だ。・・・・・・・・歌が始まった。これがボーカロイドの声・・・・。人間じゃとても出せない声だ。すっごく声が高くて出
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