第二章
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と言うのが結論である。飽く迄非常手段でしかない。
「ともかく、ここじゃ何だから一緒に来て貰うわ……オカルト研へ」
「いや、奴等の事は組織の機密なんだが……」
「そう。なら、私は昨日の敵の事を魔王さまに報告するしか無いわね」
(なるほどね)
要するに、ある程度説明する代わりに、魔王への報告を控えてくれる。と言う訳だろう。別に正体不明な敵程度の認識なのだが、日本神話側が存在を確認しながら黙っていたと言うのも対外的に悪い……。そう判断しての交換条件なのだろう。
別に報告されてもその程度なら構わないのだが、寧ろ今は早く帰りたい。と言うよりもボーンカードを届けて詩乃をデートに誘いたい。
「仕方ない。良いだろう、組織の機密に触れない範囲で話してやる」
「そう、なら「ただし、アンタの城には行く気は無いぞ」ッ!?」
そう言って四季が一枚の符を投げると周囲から人の気配が消えて異界へと変わる。簡易的な結界の中にリアスと一誠だけを捕えたのだ。
「これで、裏の話をしても「お、おい! これってどうなってんだよ!? なんで急に……」うるさい、お前は少し黙ってろ! お前も裏の関係者だろ!」
「ごめんなさい、彼は最近眷属になったばっかりなのよ」
「……なるほど、正真正銘の素人と言う訳か」
結界の中に捕われた事に驚いている一誠を一瞥しつつ、四季はリアスの言葉に納得すると近くにあった椅子に座る。それを見てリアスと一誠も適当な椅子に座った。
「それじゃあ、教えてもらおうかしら……昨日の人型の怪物が何者なのか、貴方の使っていた神器が何なのか?」
「……先ずは其処からか。あれは神器じゃない。オレ達は『ボーン』と呼んでいるモノだ」
そう言って昨日回収した石化したスパイダーのカードを見せる。
「そして、奴等はダークボーン。人間でも神話の異形でもない……一言で言えば『宇宙人』と言う所だな。それに対して、地球側のボーンを総称して、『ホワイトボーン』と呼んでる」
ぶっちゃけ、其処までは何れ公表するであろう範囲に入れている情報だ。……教えたところで問題は無い。
「おいおい、あれが宇宙人か!」
「それで、それと戦っている貴方は何者なの?」
「何者って……五峰四季。色々と特殊な人間の……男子高校生ですが? それが何か?」
「そうね。対ガイストシステム、ガイスト・ギアの基礎理論を作り出した特殊な人間、と言うのは分かっているわ。アジュカ様の元でも研究されていながらガイストに対する対策は何もできなかったんだし」
ぶつぶつと呟いているリアスだったが、顔を上げると四季を睨み付ける。
「本当に貴方の力はこの
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