第四話「ジュエルシード」
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ら解ったことだが強大な魔力を持っていた、そのため実に様々な魔法をリオンにも披露してくれた...その中には魔力で障壁を張る防御の魔法も存在した。今リオンの手に伝わってきた感触はその時フェイトに言われてためしにその障壁を(勿論弱い力で)攻撃した時のそれに瓜二つだった。
「強度はアレより強いみたいですね坊ちゃん。」
「ああそうだな。」
どうも動きはフェイトに比べて素人臭いのがリオンには引っ掛かったが防御魔法の強度だけを見ればフェイトより優秀だった、油断無く構え下手な追撃をしないで身構える。
「坊ちゃん!」
無数の桃色の魔力弾がリオンに襲い掛かった
「い...いきなり何するの!」
いきりたった口調でリオンに吹き飛ばされた少女は言った。
「何と聞かれてもな、敵にそれを言ってやる義理は無い。」
再びシャルティエが閃いた、魔力弾は力を失って弾ける。
「なっ!?」
計らずも少女の目は大きく見開かれる。
ガキィッ
さっきと瓜二つな音が響いた、
「つぅ...ありがとうレイジングハート。」
咄嗟に障壁を張ったのは彼女ではなかった。
「礼はいりません...それより、来ますよ。」
すでにリオンは次の攻撃の態勢を整えていた
(ショートレンジじゃあ絶対に私が不利...ううんそうでなくてもそもそも間違いなくフェイトちゃんや私よりも強い。)
そう悟った彼女は大きく交代して距離をとり
「アクセルシューター!」
さっきと同じように数発魔力弾を飛ばす。
「!」
「坊ちゃん!」
ダァン、ダァン、
そう小気味いい着弾音をあげた
「ふぅ...」
少女は安堵したのか息を少し吸う
それが命取りとなった
「どこを見ている?」
真後ろからそんな声が聞こえた
「なっ!?」
「遅い...魔人闇!」
凄まじい勢いで紫の光線がシャルティエから放たれた
最初の一閃からその次の一撃まで防いだ障壁...プロテクションも『魔人闇』のまえには紙切れのように無力だった、それを相手に直撃させないよう当たる寸前で止めて燕のように身を翻して右手の短刀の柄で一撃を与える。
ガッと言う鈍い音を立てて突き飛ばされた少女は近くの金網に叩きつけられた。
「僕の勝ちだ。」
命のやり取りの経験がないものにとってゾッとするほど冷たい刃で彼女の首を撫でた
「ヒッ!ああ...」
(やはり...か。)
防御の魔法の錬度が高いのに動きが妙に素人臭かったのもこれで納得した。
「・・・・」
「ほう、主人よりもデバイスのほうが物分りがいいとはな。」
レイジングハートと先程少女に呼ばれていた杖はジュエルシードをリオ
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