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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos41義のマテリアルF/炎壊の報復者〜Flamme The Revenger〜
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?―?―?VS
「タラスクス!」
――アトロポンカ――
フラムの持つデバイス、“タラスクス”の刀身が炎に包まれた。前回、ヴィータとの決闘映像で観た、あたしの魔法であるバーニングスラッシュだわ。振るわれた一閃を大きく後退して、「まずは人の話を聞く努力をしなさいよ!」って怒鳴りながらフレイムウィップを発動して、“フレイムアイズ”を振るう。
「話すことも聞くことも今は必要ないであります! 紅の鉄騎を討つ前哨戦、敗けないでありますよ!」
フレイムウィップを寸断したフラムがそのまま突進して来た。ならこっちも近接戦に持ち込んでやるわよ。正真正銘の騎士であるシグナムやシャルと猛特訓したんだもの。ここで負けちゃあの2人に顔向け出来ないわ。
――フレアブレード――
――サラマンデル――
お互いに炎じゃなくて、超高熱にした刀身による直接斬撃魔法を発動。ガキィンと甲高い金属の衝突音が耳をつんざくと同時に激しい火花が散る。んで、そこから剣戟の応酬が始まる。縦に横に斜めにと振って、そこに突きやフェイントを織り交ぜながら、“フレイムアイズ”を振り続ける。フラムもまたあたしの斬撃に合わせて“タラスクス”を振るってくる。
「結構強いじゃない、フラム!」
――バーニングスラッシュ――
「お褒めに預かり感謝であります、アリサ!」
――アトロポンカ――
今度は刀身に炎を纏わせての斬撃魔法を発動して、お互いに決定打を与えようと振って、振って、振りまくる。けどフラムも本当の騎士のようにあたしの一閃一閃にちゃんとついて来て、しかもフェイントまで仕掛けてくる。
「ねえ!」
あたしが振り下ろした“フレイムアイズ”を、フラムは“タラスクス”を寝かせた状態で受け止めると同時に柄を持つ右手を振り上げることで刀身を斜めに傾けた。すると“フレイムアイズ”は“タラスクス”の刀身に沿ってギャリギャリと嫌な金属音を発しながら逸らし落とされた。
「なんでありますか!?」
ザクッと地面に突き刺さる“フレイムアイズ”の剣先。そして頭上から差す“タラスクス”の影。首筋にチリッと僅かな痛み。狙いは首なんだってなんとなく理解できた。シグナムに教えられた、戦闘の最中に武器を手放すなど騎士として以ての外、っていう教訓を破る。
“フレイムアイズ”の柄から手を離して、ギロチンのごとく振り下ろされた“タラスクス”の斬撃を躱す。今度は“タラスクス”が地面に刺さることに。即座に上半身の捻りを加えた「うりゃあああ!」掌底をフラムのお腹に打ち込む。
「こふっ!?」
ルシルとの組手で、ある程度は武器なしでも戦えるようになったのよ、あたし達みんなね。フラムがよろけたところで“フレイムアイズ”を抜いて、「せいや!」その勢いで横降りに薙ぎ払う。
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