暁 〜小説投稿サイト〜
ロード・オブ・白御前
オーバーロード編
第12話 Mission・オーバーロードを捕獲せよ
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
優先対策の指示を』
《オーバーロードの捕獲に専念したまえ。葛葉紘汰と駆紋戒斗は、角居君、キミが責任を持って、この場に介入できない場所へ捨てて来い》
『『了解』』

 マリカと量産型黒影が紅いオーバーロードに挑みかかった。


 シャロームはすぐさま、戒斗に駆け寄った。

『意識あるか』
「角居…なのか?」
『ケガは大したことなさそうだな。――紘汰の奴、ガレージまで連れて行けるか? 安心しろ。多分、俺らじゃあのオーバーロードを抑えきれねえから。獲物は残しておいてやる』

 舌打ちする戒斗を、瓦礫をどけて引っ張り出し、ゲネシスドライバーを渡した。戒斗は一度探るようにシャロームを見たが、すぐに紘汰のほうへ走って行き、紘汰に肩を貸してこの場を去った。

《……若干命令と食い違うようだが?》
『本気で介入させたくないなら地球の裏側にでも連れてかなきゃ無理っすよ。特にあの二人は。――耀子さんの援護に入ります』

 シャロームは警棒と無双セイバーを構え、乱戦となっている戦場へ駆け込んだ。


 カッティングブレードを切りながら、警棒を紅いオーバーロードの無防備な背中へ突き出した。

《 オリーブオーレ 》
『だぁ、りゃあ!』
『グハッ!?』

 不意打ちに電撃を流された紅いオーバーロードが苦悶の声を上げた。

『光学スモッグ!』

 マリカの命令で量産型黒影が煙幕を投げた。辺りが白い煙で覆われる前に、シャロームはマリカ側に合流した。

『意外と早かったわね』
『ま、元仲間なんで』

 煙が晴れた映像がパルプアイに転送された。おそらく一斉送信だ。
 ダンデライナーに乗ったトルーパー隊が、上空から制圧射撃をかけ、それらは見事に紅いオーバーロードに命中した。

(ビギナーズラックもここまで。マジになったオーバーロードの反撃がここから始まる。何人生き残らせることができるか。出たとこ勝負!)

 煙が晴れるや、シャロームは一番槍を取って紅いオーバーロードに立ち向かった。






 ――結果は凄惨の一言に尽きた。

 黒影トルーパー隊が複数で同時に、紅いオーバーロードに挑んでも、紅いオーバーロードは軽々と返り討ちにした。霧化する能力と、火球が厄介だった。
 今や死して屍拾う者なし状態。部隊の3分の2は倒れて起き上がる様子も見せなかった。

 マリカのすぐ横の壁に、ダンデライナーが操縦者ごとぶつかり爆発した。マリカは爆発の衝撃で地べたを転がった。

『耀子さん! ――くそっ』

 紅いオーバーロードは次の火球を構えている。シャロームは後ろを振り返って状況を確かめる。――下がれない。後ろには耀子も、黒影トルーパー隊もいる。

 シャロームはカッティングブレードを切った
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ