十九話:お話し
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然の女たらしでござるな。
他にもこのようなことをされた方が多くいるのではないでしょうか?
「それで結局、どうして許嫁になったの?」
「私からお母様に頼んだんです。その時はまだ名前が分からなくて特徴だけしか分からなかったんですが……その…あの人のお、お嫁さんになりたいと……。」
「あなた見かけによらず大胆なのね。」
流石に恥ずかしかったのか俯きながら話すユニ殿。
「それで一誠さんがボンゴレ十代目だったと分かった時は私のファミリーの方が大慌てでしたね。私のせいで一緒に捕らわれたと思われたら私のファミリーが消されかねなかったので。」
「ボンゴレファミリーってそんなにすごいのね……。」
「はい、イタリア最大手の名は伊達じゃありませんので。」
「それで九代目様に謝罪しに行ったら『よくあることだから気にしないでいい。』と言われまして……。」
「よ、よくあるって……。」
「一誠殿は昔から護衛をふりきって一人で過ごすことが多かった方なので昔はよく敵勢力から襲撃を受けたりさらわれたりすることが多かったんです。」
まあ、どれも無傷で帰ってくるんですけどね。
「その後、私がその……一誠さんのお、お嫁さんになりたいと言いましたら―――」
「言ったら?」
「あっさりOKされまして……。」
「え!?そんなに簡単になったの!?一誠には他にもそう言う話あったんじゃないの?」
「九代目様が言うには私がボンゴレではなく一誠さんを見てくれたからだと。」
「はあ…そういうのいいなあ……。」
親方様がご自分の置かれた状況と比較して溜息をついています。まあ、親方様の御両親にも何か考えがあってのことでしょうので全く親方様のことを考えていないというわけではないでしょうが……いえ、拙者達が頑張って親方様自身が選べるようにしなければ!!
「でも一誠さん自身はつい最近まで知らなかったんです。それに私の事も覚えていませんでした。昔からずっと私の片思いなんです……。」
そう言って寂しそうに笑うユニ殿……。
「一誠もこんなに自分を思ってくれる人がいるのに馬鹿ね。」
「誰が馬鹿だ、カッ消すぞ!!!」
「い、一誠!?いつの間に!!?」
振り向くとそこには青筋を浮かべた一誠殿が……き、気づかなかったです。
……どうしましょう、本当にカッ消されてしまいかねません。
ここはやはり日本の伝統―――誠心誠意の土下座でしょうか?
「つい、さっきだ。ユニが中々戻ってこねえから見に来た……べ、別に余りにも遅いから心配して来たわけじゃねえぞ!!!ただ、いつもいる奴が隣にいねえと寝づらいから来ただけだ!!!」
若干顔を赤くしながらそう言う一誠殿……ツンデレですね。
というかほぼデレているような気が。
「すみません、一誠さん。皆様とお
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