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凡人? 天才? それとも……。
第十話【似た者同士】
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葭原さん。
「……美砂。……光君がいるのにそれは」
 神凪さんが葭原さんの腕を掴んで止める。葭原さんは手を引き、加藤君と光君の喋っている二人を見る。
「あちゃあ。忘れてた……てへっ」
「相変わらず、惚けているな」
 百田くんが胡座をかき、精神統一をしながら呟く。
「廻、俺はお前と会うために生まれてきたんだ」
 葭原さんの台詞で、百田君の精神が乱れる。隣の神凪さんは顔が真っ赤だ。
「くさい台詞をよく言えるねぇ。私にゃ、恥ずかしくて無理、無理」
 うるせーな。と本日、十三回目の言い合いが始まる。初めは困惑したけれどなれればそうと言うことはない。
「今日はよく喧嘩するなぁ。あっ、またクリアしちゃったなぁ」
 この状態でも堂々とゲームをしている快が言う資格なんてねぇよ。と心の中で呟く。
「にしても、この子。不思議な感じがする?」
 加藤君と親しそうに喋っている。光君を不思議そうに陽奈が睨み付ける。
「この子も変態と一緒で見ていると腹が立つ」
 背中に寒気が走ったが気にしない。
玄関が開き、とうとう本日の主役のお帰りだ。
さて、ケーキにろうそくを立てて、火をつける準備でもしますか。
 
   ☆


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