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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百八十一話  『謝罪と新たな情報』
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情を理解しているがゆえに、でもという思いだろう。
なので改めてはやての方に向いて私は聞いてみることにした。

「それで、はやて。聞かせてもらうけど、フォワードのみんなは今回は参加させないでよかったの?」
「やっぱり、駄目かな……?」
「ダメとは言わないけど、スカリエッティ事件を乗り越えたスバル達ならたかが新情報くらいで心は揺るがないと思うわよ。
私の予想だけど、おそらくスバルとティアナが関係しているんでしょう?」
「うっ……」

それではやては少し硬い表情になる。
次には何かを言おうとしているのだろう、口を開こうとして、しかしそこで別方向から声が聞こえてきた。

「主はやてはスバルとティアナの事を思って敢えて今回はフォワードのみんなを呼ばなかったのだ」
「シグナム……」

シグナムはそう言う。
と言うことはやっぱりスバルとティアナに関係すること。つまりリオンさん関連だろう。すぐに察することができる。
しかし、

「でもはやて。二人に伝えない事で後悔をしてしまうかもしれないわよ?」
「そうだぜ? あいつらはまだまだ未熟だ。だがな、それでも一人前の戦士だぜ?」
「ランサーの言う通りです。はやて、敢えて伝えないというのは悪手です。後悔してもいい、しかし情報は伝えておいた方がいい。それがスバルとティアナの為にもなります」

私の言葉にランサーとアルトリアが助け舟を出してくれる。
そう、もうスバル達はおんぶに抱っこの子供ではない。しっかりと自身で考えて判断できる立派な戦士だ。
だから決して聞かせてしまっても悪くはなろうとも最低な事にはならないだろう。
むしろよく考えていい方向に転換してくれるはずだ。
私達はそれをスカリエッティ事件で魅せられたのだから。
あの子達の成長とともにね。
それをはやてに言い理解してもらうと、はやても堪忍したのだろう、

「わかったわ……。そうやね、私はスバル達の為やと思って今回は呼ばなかったけど、裏返せばスバル達をまだ完全に信じきれてなかったわけやね。部隊長として部下を信じられなければ隊長失格や。今からでもスバル達を呼ぶことにしよか! リイン! さっそく頼むわ!」
「はいです、はやてちゃん!」

それでリインははやての指示ですぐにスバル達に連絡のための通信をしている。
それを見て私達はホッと息を吐くのであった。
ヴィータなんかは「さすがはやてだぜ!」みたいな満足げな表情をして、シグナムもはやてに直接言えなかったのだろう、はやての思い直しで安心の表情になっていた。
はやてもはやてで部隊長として自覚できたようでよかったわ。これでこそ部隊長の姿よね。

「よかったね、シホちゃん……」
「そうね、なのは」

なのはが小声でそう言ってきたので私もしっかりと頷いておいた。
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