暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
空の王者と雷獣の死神
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翌日、午後三時。
俺と中にいるダークは気まぐれでALOにダイブした。
昨日の時点でダークとは協定は結んでいるので一応は安全だが、念には念を置いてダークを封印する短剣<戒めの(レージングダガー)>を装備している。
『さて、ここがあの火炎野郎がいる場所か?』
「多分な」
俺達はあるクエストを受け、蝶の谷付近を歩いていた。
この頃、赤い体をした竜が徘徊し、危険でそこを通れないと言うクエストだ。
多分だが、予想ならそいつは空の王者にして<火竜>の異名を持つリオレウスである。
ただ、そんなクエストがある時点で、可笑しいと思うべきである。何せ、本来であれば存在すらしないはずのモンスターなのだから。
だが、GMが消していないと言うことは恐らく確認を取ってない筈。
そこで、ダークが試しに受けようと言うことになった次第だ。
「さて、ちゃっちゃと終わらせますか」
俺は久々にスラッシュアックス<獄剣斧リュウガ>を手に持つと、リオレウスが空から現れる。
「ガァアアアッ!!」
リオレウスは挨拶代わりにまず火球を放ってくる。
「ゼリャアアッ!!」
それをソードスキル<アバランチ>で横薙ぎに一閃する。そして、近付いて来たリオレウスの顎にアッパー気味に<バニティ>を放つ。
バニティで頭を上げたリオレウスの体に、
「トオゥウウウ!!」
タトバドロップキックよろしく蹴りを叩き込む。
「ギャオオオオッ!!」
リオレウスは悲鳴を上げながら倒れ込む。ってか、MMOだからこんなに戦闘の幅が広まるのか。スゲェな。
『余所見するな!!』
ダークが叫んだ途端、腕が勝手に動き、背の<シャドウバーサーク>を抜き放ち、横薙ぎに払う。
途端、尻尾が現れ、それが真下に逸れる。
「お、おお………」
『余所見するなら交代しろ。コイツは俺の方が良い』
「駄目だ、コイツは俺の獲物だ」
俺がそう言うと、リオレウスが口から火を吐いて、こちらを睨み付ける。俗に言う怒り状態だ。
「ギャオオオオッ!!!!」
リオレウスは空を飛び、そのまま滑空してくる。
『左だ!!』
「うおっ!!」
ダークの指示に従い、避けるが、リオレウスは反転してまたも滑空してくる。
『弓だ!!拡散で貫通!!』
「指示するならもう少し押さえろ!!」
俺は右腰から小さくしていた弓を取りだし、大きくする。
龍属性弓<狼牙弓【邪獄】>、溜め四段階で拡散Lv4を放てる。それに改良を加えたのが<狼牙王弓【邪獄帝】>。弓を二段階変形させることで上下から矢を放てるようにしたものだ。
「ゼリャアアッ!!」
溜め一段階で上段の弦を離す。すると、矢が放たれ、リオレウスの中央を貫通していく。
「グォオオオオッ!!」
リオレウスはうめき、地に落ちようとする。
「もう一発!!」
そして、落ちていくリオレウ
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