十八話:実戦練習
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っと、打つ瞬間に力を入れないとだめよ?インパクト、インパクト。」
「……はい、えい!!」
「そうよー、呑み込みが早くてえらいわね、小猫ちゃん。」
こっちは普通の修行をしていますね……『ヴァリアーの中』ではルッスーリア殿は比較的常識のある方ですからね。それに日頃から体を鍛えているので鍛え方もれっきとした理論があるので効率も良さそうです。
「もっと細かくフットワークを刻むのよ、そうすれば相手の動きに瞬時に反応出来る様になるわ。」
「……はい。」
「それとガードはあんまり使っちゃだめよ?武器を持っていないと思ってもわたしみたいにメタルニーになってる人とかいるんだからね。」
「……分かりました。」
そんな会話をしながら凄まじい近接戦を行うお二方、凄いです。
「小猫と肉弾戦が出来るなんて……本当に人間の体なの?」
「あのオカマは晴の炎の特性である活性で肉体を強化してある。晴の炎は肉弾戦向きの能力だ、そうそう負けやしねえ。」
肉体強化で悪魔と同等レベルの能力を引き出しているとは……人間は拙者が考えていたよりも強かったのですね。まあ、拙者もつい最近までは人間でしたけど。
「はい、ここで少し休憩よー。」
「……物足りないです。」
「ちゃんと休憩しないと体が持たないわよー。あら小猫ちゃん怪我してるじゃない?」
「……これぐらい平気です。」
「だめよ、女の子なんだから、お肌は綺麗じゃないと、クーちゃん、開匣よーん。」
『晴クジャク開匣』
現れたのはクジャク、一体何をするのでしょうか?
「クーちゃん、局部照射お願いね。」
クジャクの羽から照射された晴の炎が小猫殿を照らしていきそして―――
「……治ってます。」
「クーちゃんの能力は晴の炎の活性で自然治癒力を高めて傷を治すことよーん。」
「そう言えば、アーシア殿も同じ炎でしたね。」
「ああ、アーシアも晴の炎の使い手だ。」
あのアーシア殿の拳に晴の活性が加わる……恐ろしいです……この前ライザーに放ったあの一撃ですら信じられない威力だったと言うのに……アーシア殿…末恐ろしいです。
「次は朱乃の修行なんだけど……。」
親方様が何やら引きつった顔で見上げている方角を拙者も見てみますと激しい雷撃がぶつかり合っていました……行きたくないです。切にそう思います。
「姫島朱乃の相手はレヴィか……行く必要はねえな。戻るぞ。」
「あなたがそう言うならそうするわ。」
「因みに雷の炎の特性は硬化だ。」
そのまま振り返ることすらせずに戻る拙者達、途中『なぜだ!?ボスに良い所を見せようと張り切っていたのに!!?』と言う声が聞こえてきた気がしますが空耳でしょう。
Sideoutバジル
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