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101番目の舶ィ語
第二話恐怖の転入生
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は可愛いからね!」

「あは、どんな時に呼んでくれるの?」

「それは勿論!皆でキリカたんを褒め讃える時さ!」

「ありがとうね!私も女の子達と、アラン君って顔はいいよねーってお話してるよっ」

「おおおお、マジでか??」

超嬉しそうにアランが食いついた。
だが、俺は女子の容赦なさに気づいていた。

『顔は』という事は、……まあ、うん。女の子って強いよなー。

「ええと、そうだ!キリカたんが話していた、都市伝説についても僕は調べたぞ!」

「お、そうなんだ?」

キリカが俺を見たので「俺は知らない」と首を横に振って答えた。

「うむ!昨今流行っているのは、『月隠のメリーズドール』と呼ばれるものらしい」

メリーの、人形。昨日、俺とキリカが話していた『メリーさん電話』の事なのか、と納得した。

「捨てられた人形が、復讐の為に電話をかけまくり、時間も空間も超えて必ず相手の所に辿り着き逃がさない!そして最後は背後に立ち、宣言と共に振り向いた対象を確実に抹殺する!まことにファンタスティックでエレガントな物語というわけさ!」

アランが両手を広げて「凄いだろ!」といった仕草をしたが、今の話のどこにエレガントがあったのか疑問だ。
キリカの方を見てみると、意外にもちょっと真剣な顔をしていた。

「キリカ?」

「あ、うん。そっか、今だとそんな風に広がっているんだね、隣街では」

ほっぺに人差し指を当てて、首を傾げて考え込んでいる。

「アラン君、そのお話ってどんな風に聞いたの?」

「フッ、やっと食いついてくれたねキリカたん。僕は君の為ならどんな話であろうと調べまくってあげよう」

「えへ、ありがとうっ♪」

キリカの小悪魔スマイルにアランがメロメロになり、アランは誰から聞いた話でどんな噂がされているのかを語りだした。

「ふむふむ、つまり月隠ではその『メリーズドール』が有名になっている、と」

キリカは納得するように何度も頷いている。
アランはドヤ顔で俺を見た。
その顔には「やったか?やったよな、僕??」というような表情が出ている。
アホな奴だがキリカにとってはいい情報だったようなので頷いてやった。

「うーん……しかし、月隠だと、かあ……」

「どうしたんだい、キリカ?」

「あ、うん。都市伝説ってくらいだから街単位で広がっている噂って違うんだけどね。月隠市の『メリーさん電話』はすっごい怖いものになってるんだなあ、って思って」

そう言われればそうだな。
時間や空間も超える、とか。確実に抹殺する!とか、ホラーが強めになってるな。

「怖い話って広まるとどんどん強い逸話がついちゃうからね……」

キリカはその噂をあまり快く思っていないのか、どこか
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