第二十六話:最強の骸殻能力者
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「……右腕の筋が切れてますよ、ルドガーさん」
「やっぱりそうか……何とかならないのかアーシア?」
「一応、私の治療で治すことは出来ますけどまた禁手を使ったらすぐに切れてしまいますよ?」
「それでもいい、後もう一回戦えればいいんだ」
「……分かりました」
最悪、骸殻だけで戦うことも出来るわけだしそこまで悪い状況でもないな
「まったく、言ったそばから無茶するなんてね」
「すいません……」
部長の小言が右腕に染みるなあ……
「ま、あなたは役割をキッチリ果たしたのだから文句を言っても仕方ないわね」
「後でギャスパーも褒めてやって下さいね、カメラを壊したのはほとんどあいつなんですから」
「もちろんよ、みんな―『部長』―どうしたの、朱乃?」
朱乃さんは俺の代わりにイッセー達の元に向かっているところのはずだったんだが……何かあったのか?
『ただいま相手の戦車と遭遇しました、恐らく私がイッセー君の援護に行くのを読まれていたんでしょう』
「わかったわ、出来るだけ早く倒してイッセー達の援護に―『リアス・グレモリー様の兵士一名、戦車一名リタイヤ、ソーナ・シトリー様の兵士一名、僧侶一名リタイヤ』―え?」
何だと?イッセーと子猫ちゃんがリタイヤ……それも相手と同時に匙の奴まさか自爆でもしたのか?
『うそ…でしょ、せっかく彼の前でこの力を使って前に進もうと思ってたのに………』
「あ、朱乃?」
『絶対にあなたたちを許しませんわ!!!』
「朱乃!!朱乃!!!落ち着きなさい!!!」
『ソーナ・シトリー様の戦車一名リタイヤ』
『まだ…まだ許しませんわよ!!!』
「朱乃……っ!!ごめんなさい……」
『リアス・グレモリー様の女王一名リタイヤ』
部長が朱乃さんをリタイヤさせたんだろう……今の朱乃さんはハッキリ言って暴走している、普通の戦いならいざ知らず今回は極力物を壊さないというルールがある、朱乃さんが加減せずに魔法を使えばこっちが不利になってしまう……仕方がないだろう
「これで私たちは五人、ソーナたちも五人……祐斗達次第で戦局が変わるわね」
祐斗……お前たちは今どうなってるんだ?
SIDE 祐斗
これは……僕たちにとって少し不利な状況になってきたかな、こっちは中心であるイッセー君と女王である朱乃さんを失っている、もちろん相手もムードメーカーの匙君を失ってはいるけど、あっちにとってはそれは織り込み済みだろう、最初から匙君を失うつもりでイッセー君に当てたのだろうからね
「木場、考え事をしている暇はないぞ」
「!!…そうだったね、ゼノヴィア、今は目の前の敵に集中しないとね」
そう言って目の前の真羅副会長、僧侶の草下さん、兵士の仁村さんを見る…
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