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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
終幕 「さようなら、間違IS」
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ベルーナ奪還作戦に当たっていた自衛隊あさがお部隊は、誘拐犯を発見するも同時に無人ISと思しき機影の迎撃に当たらざるを得なくなった。隊長である祇園寺は逡巡の末、部隊の3人を無人ISの迎撃に向かわせ、自分は所属不明機を駆るテロリストを抑える決断をした。
今、陸上自衛隊第一空挺団特務中隊は未だかつてない苦境に立たされようとしていた。
「おらぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
D型装備の黒田が、展開した追加シールドをナックル代わりに無人ISの巨体を吹き飛ばす。瞬時加速を用いた拳は黒田が好んで使う戦法であり、その威力は生半可な武器を使うより余程有効打になりうる。腕に伝わる確かな手ごたえ。PICで吸収しきれないその拳で、吹き飛んだ敵ISは山に激突して土煙を上げる。
その攻撃の隙をついて左右から二機の無人ISが唸りを上げて飛び込んできた。不気味なほどに巨大なその両碗は異様な圧迫感を生み出し、無骨な腕がそのまま黒田にぶつかろうとする――が、そんな無人機を追い払うように一機のISが飛来した。
「副隊長のフォローは部下の務めぇ!ブッ飛んじまえーッ!!」
――清浦のA型装備打鉄がそのうちの一機を蹴り飛ばし、その反動で逆方向へと跳躍。展開したIS用の槍「
御手杵
(
おてぎね
)
」を叩きこむ。槍の先端がギャリリ、と火花を散らしながら無人機の表面装甲を抉る。怯んだ隙を逃すまいと、そのまま清浦はA型装備の特徴でもあるミサイルランチャーの発射口を無人機に向け、躊躇いなく発射。連続で4発の小型ミサイルが次々に着弾して無人機は吹き飛ばされた。
同時に、C型装備の加藤が後方から発射した80口径大型ライフル「
天駆
(
あまがけ
)
」の容赦ない狙撃が蹴り飛ばされたISに次々命中して火花を散らす。象の堅い皮膚さえ撃ち抜ける貫通力を誇る徹甲弾が着弾したISは、見えない誰かに殴られたように後ろに弾き飛ばされる――が。
敵を叩き落として起こった土煙の中から大型ビームが放たれる。照準は荒いがその火力はあさがお部隊の所持する火砲と比較しても非常に高い。同時にミサイルの爆炎から大きな機影が飛び出し、清浦に向かって連射ビームを発射。数発が装甲を掠り、避けそこなった清浦は苛立たしげに舌打ちした。加藤の射撃を受けたISも、その漆黒の装甲を貫くことは叶わず、のっぺりした頭部がぎしりと音を立てながらこちらを見た。
「チッ・・・あっちの方が図体がでかいな。こんなことならB型装備持って来ればよかったぜ」
「なんちゅう重装甲・・・・・・直撃したのに目標健在ですねぇ・・・軽くショック」
「出来るだけ口径の大きい80口径を持ってきたのに、装甲は抜けませんか・・・」
目標は三機とも健在。武装や装甲の欠損も一切なく、依然として無機質な存在感を振りまいてこちらににじり寄ってくる。そ
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