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剣の丘に花は咲く 
第四章 誓約の水精霊
第三話 セーラー服
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るシエスタの胸元が、倒れた衝撃からかほとんど胸を露わにしていたにもかかわらず、ブラジャーの姿が見えず疑問の声を上げると、とんでもない答えが帰ってきたことに呆然とする士郎。
 ぶつぶつと言いながらも、さすがにこの体勢はやばいと立ち上がろうとすると――

 ――じゅり――

「っひゃんッ!!」

 士郎の腰の上で粘着質な水音が響くと同時に、シエスタの身体が電流を流されたようにびくりと背を反らした。

「なっ!!?」

 士郎の腰の上で魚のように跳ねたシエスタの姿と、服越しに感じた覚えのある感触に、ムナチラの時以上の驚愕の声を上げる士郎。
 士郎の上で、小刻みに震える身体を支えるように、両手を士郎の下腹部に置き顔を俯かせるシエスタ。
 身体を小刻みに震わせ、息を荒げるシエスタの姿に、士郎は恐る恐ると問いかける。

「し、シエスタ……もしかして……はいてない?」
「んぁ……ふっ……あぅ……は、はい…………」

 震えながらも答えたシエスタに、士郎は両手で顔を覆って悲鳴のような声を上げる。

「ッッッ何で履いてないんだよおおおぉォォォ……」
「ぁは……ぃ……そ、……その……」

 声までも震えだしたシエスタは、それでも律儀に士郎の問いに答えようとする。

「ここで、っあ……さが……ん……しもの、ひんっ! してた時ンッ、尻もちを……っついて」

 時折何かに耐えるように息を飲み、身体を赤く染めながらもシエスタは話しを続ける。

「そこっ……に、んあっ……みずがっ、はいったんあっ、こっぷが……それで、したばきがぬれて……んあぁ」
「し、シエスタ……」

 腰の上で淫らに身悶えるシエスタの姿に、士郎はゴクリと生唾を飲み込む。
 
「しろ、う、さはぁん……わた、し……わたし……もうっ……もう……ッ!!」
「ちょっ――」

 思い至ったシエスタが、士郎に飛びかかろうとした瞬間――
 
 ドカンっ! という音と共に吹き飛んできた物置のドアは、そのままシエスタと士郎の間を通り過ぎ物置小屋の壁に突き刺さった。

 その様子にデジャヴを感じた士郎が、慌てて入口に顔を向けると、そこには……

「シロウ……何やってんだい?」
「ろ、ロングビル」

 緑色の髪を逆立て、肩をいからせているロングビルの姿があった。
 どかどかと音をたてながら士郎たちに近づいて来たロングビルは、床に寝転がっている士郎の胸元を掴むと、引きずり起こした。

「うわっ」
「ひゃんっ!」

 士郎が引きずり起こされたことにより、士郎の上に跨っていたシエスタがずり落ち、尻もちをついた。

「ちょちょちょっと待てロングビルッ! と言うかどうしてここにっ!?」
「ふ〜ん。シロウ……あんたちょっとこっち来なさい」
「ち
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