第194話 最終局面へ―――!
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か、ない・・・!)」
動かそうとしても自分の身体が言う事を利かない。唯一動くのは目と口だけだ。
イレ「白光拳、連!」
白い光を纏ったイレーネの拳が連続でユモの身体に叩き込まれていく。
ユ「うああああああっ!」
ユモは痛みに悲鳴を上げ顔を顰める。それでもイレーネは殴り続ける。薄っすらと目を開けると、ハルトも槍の先端に球状に圧縮させた雷を宿らせていた。
ユ「(どうにかして・・身体の、自由を・・・取り戻さ、ない、と・・・!)」
ユモは必死に頭を高速回転させ、この窮地の突破口を探る。
そして見つけた、突破口を―――――。
イレ「えっ・・・!?」
ハル「雷拘束が・・・!」
自由を奪われたユモの両足から冷気が出て、足元の黄色い魔法陣が凍りついた。魔法陣はまるで硝子のようにパリィン!と音を立てて割れ、ユモの身体に自由が戻った。
解放されたユモはすぐさま両手を構え冷気を溜めると、
ユ「アイスメイク、柱ッ!!」
ハル「ぐあぁぁああ!
イレ「キャアアアアアア!」
冷気を溜めた両手をバンッ!と地面に叩きつけた。すると、地面から巨大な氷柱が突き出しハルトとイレーネの身体を宙高く突き飛ばした。
ユ「アイスメイク、爆弾ッ!!」
再びユモは両手に冷気を溜めると、無数の氷の爆弾を造形し一斉にハルトとイレーネに向かって投げつけた―――が、
ハル「雷の槍は、ただ雷を自由自在に操るだけじゃないんだからなァ!」
ハルトは怒鳴りつけるように言うと、雷の槍を両手で横に持ち、新体操のバトンのようにくるくると器用に回し始めた。
氷の爆弾はくるくると回る雷の槍に弾き飛ばされ、地面に当たって爆発する。
氷の爆弾はハルトはもちろん、イレーネにも1つも当たらなかった。悔しそうに顔を顰めるユモとは対照的にハルトはニィッと口角を上げて微笑んだ。
ハル「ユモと戦うのはすっごく楽しいが、そろそろ終わりにしないとな。雷拘束、硬雷!」
再びハルトは雷の槍の先端をドスッ!と地面に突きつけユモを拘束し、ユモの身体の自由を奪った。
ユ「こんなの、さっきと同じように凍らせれば・・・!?」
動かない両足から冷気を放出させ、魔法陣を凍らせようとするが、いつになっても魔法陣が凍りつかない。もちろん、魔法陣には亀裂も入らない。
ユ「そんな・・・!何で・・・!?」
ハル「その雷拘束はさっきの雷拘束の100倍頑丈なんだ。凍らせただけじゃ割れねェよ。」
驚嘆の声を上げるユモにハルトは槍の先端を突きつけながら言う。
イレ「ユモには悪いけど、ここで終わりよ。」
ハル「優
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