第194話 最終局面へ―――!
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オ「正解は―――――」
カオリはキャラメル色のショルダーバッグから小瓶を1つ取り出した。すると、小瓶が見る見るうちに形を変えていく。
エ「・・・!ガハッ・・!」
小瓶に呆気に取られていたエルザの右肩を銃弾が貫いた。
カオ「変換武器です。」
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フ「マヤー!ドコだーっ!」
ト「マヤさ〜ん!」
人間の姿になったフレイとトーヤが家々が建ち並ぶ路地を並んで歩きながらマヤの名を叫んでいた。
つい先程まで、2人はバラバラに行動していたのだが、偶然この路地で出会わせて一緒に探す事になったのだ。
ト「見つかりませんね、マヤさん。」
フ「ったく、人騒がせな奴だぜ。」
トーヤは不安そうに視線を泳がし、フレイは頭を掻きながらぶっきらぼうに呟く。
すると、トーヤと契約している双子の幽霊、ユウとレイがふわふわと飛んで来た。トーヤに言われてユウとレイもマヤの事を探していたのだ。
ト「ユウ、レイ、お帰り。マヤさんは見つかった?」
トーヤの手の上に乗ったユウとレイは首を左右に振る。どうやらマヤは見つからなかったらしい。
ト「そうか・・・ユウ、レイ、ありがとう。ゆっくり休んで。」
そう言うとトーヤはユウとレイを妖霊界に帰らせた。
時々、遠くの方からドガァン!ガゴォン!という凄まじい爆音が聞こえてくる。
ト「皆さん、激しく戦ってるみたいですね。」
フ「あぁ。」
音が聞こえた方を見て呟くトーヤの言葉に、フレイは素っ気無く答えた。
ト「フレイさん?元気ないみたいですけど、どうかしましたか?」
トーヤが不思議そうにフレイの顔を覗き込む。
フレイは右手を顎に当てて考え込んでいるような仕草をしていた。薄っすらと、フレイの額には冷や汗が滲んでいた。
フ「・・・100年目・・・・」
ト「えっ?」
フレイの呟きにトーヤは首を傾げる。
フ「今思い出した事なんだけどよ・・・鳳凰が消えた日は、ナツやウェンディの親と同じ、777年の7月7日なんだ。」
ト「偶然なのか必然なのかは分かりませんが、竜と鳳凰が消えた日は一緒なんですよね。」
ナツもウェンディもマヤも、姿を消した自分達の親を今でも探し続けている。
フ「俺はマヤの親、つまり、鳳凰の使いとして300年近く従えているから知ってて当然の事なんだけどよ・・・」
そこまで言うと、フレイは黙ってしまった。
トーヤは急かさず、フレイが再び話し始めるの
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