第194話 最終局面へ―――!
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ており目立った傷も無い。
キー「(俺とレヴル2人がかりで戦っているのにも係わらず、何であんなに余裕なんだよ・・・!?)」
レ「(技の威力、受ける代償はほとんど同じ・・・なのに、ナツさんの方がダメージが少ない・・・)」
キースとレヴルは歯を噛み締め、目の前にいる妖精を見据える。
ナ「俺もお前等も、まだ本気じゃねェ。そうだろ?」
同意を求めるように、ナツはキースとレヴルから視線を逸らさずに言う。
キースとレヴルは顔を伏せた。
レヴ「(やはり・・・“最強”になる為には、“最強の魔法”を使うしかない・・か。)」
キー「(ホントは、開きたくなかったんだけどな・・・ここまで来たなら、開くしかないっ!)
キースとレヴルが、顔を上げたのは同時の事だった。
ナ「!」
顔を上げたレヴルの右頬には金色の模様、左頬には銀色の模様が浮かび上がっており、顔を上げたキースの右手には1本の黒い鍵が握り締められていた。
ナ「(ドラゴンフォース・・・)」
レヴルは第3世代の滅竜魔道士。
ナツのような第1世代の滅竜魔道士は膨大な魔力を食する事によって発動出来るが、第3世代の滅竜魔道士は自らの意思で発動する事が出来る。
それが第1世代と第3世代の大きな違いだ。
キー「ナツさんも、一度くらいは見た事があるかと思います。13個目の鍵・・・黄道十二門を凌ぐ、未知の星霊を・・・・」
キースの緑色の瞳と、13個目の鍵の先端が怪しく光った。
キー「開け!竜座の扉・・・エレクトニクス!」
上空に巨大な金色の魔法陣が浮かび上がり、赤い瞳に黒い鱗で覆われた巨大な竜が現れた。
ナ「コイツも・・星霊なのか・・・!?」
目を見開いたナツは驚嘆の声を上げる。
ナ「ん?よーく考えてみると、剣咬の虎のユキノも、13個目の鍵とか何ちゃらを持ってた気が・・・?」
キー「“13個目の鍵”と呼ばれてる門の鍵は1つや2つだと限られていない。ナツさんが今言った、ユキノって人が持ってる黒い鍵も、俺が持ってる黒い鍵も、全て“13個目の鍵”って呼ばれてるんだ。」
ナ「ふーん。」
キースの解説にナツは興味無さそうに返答する。
キー&レヴ「これが俺達の切り札だ。」
13個目の鍵を構えたキースと、ドラゴンフォースを発動させたレヴルが言った。
切り札を出した2人に一切怯む事無く、ナツはニィッと口角を上げた。
ナ「“切り札”っつー事は、“最後”って事だな?」
ナツの言葉にキースは口角を上げて微笑み、レヴルは黙って首を縦に振った。
それを見たナツは、バフッ!と広げた左手に炎を
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