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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第194話 最終局面へ―――!
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する!」と叫んでいたマヤと、その後のマヤの様子をショールは頭の中で重ね合わせる。

ショ「(マヤを呼ぶ声・・・マヤはその“声の主”に何かを言われて、俺達の前からいなくなったんじゃ・・・?)」

ショールは足を止めゆっくりと目を閉じた。人影の無い通りは、音1つしない。

ショ「(あの覚束ない足取りと、虚ろな瞳・・・あれは、“声の主”に操られているからなんじゃ・・・!)」

鮮血のような赤い瞳をカッ!と見開いた。

ショ「マヤが危ない・・・!」

主観的にそう思ったその時―――、

ショ「!」

予知が見えた―――――。
ほんの一瞬だったがショールには今まで見てきた予知の中で一番はっきりと見えた。





ゴツゴツした岩が並ぶ、薄暗いドムス・フラウの地下――――――――――。



銀色の台座に置かれた巨大な黒い大砲――――――――――。



その黒い大砲に、覚束ない足取りで近づくマヤの姿――――――――――。



導火線に火を点けるマヤの姿――――――――――。



黒い大砲から放たれた白銀の閃光――――――――――。





今見た予知の内容に、ショールは息を呑む事しか出来なかった。

ショ「い・・今のは、いったい・・・?」

ショールはしばらく呆然とその場に立ち尽くしていたが、拳を硬く握り締めると足に風を纏いドムス・フラウに向かって走り出した。

ショ「(あの予知が何を示しているのか分からないけど・・・!マヤがドムス・フラウの地下にいるという事は分かったんだ!)」

足に風を纏っている事で、ショールは風のような速さで街中を駆け抜ける。

ショ「(それに、あの大砲とマヤは、いったいどういう関係があるんだ・・・?もしかしたら、マヤは“声の主”に言われて、ドムス・フラウの地下にある大砲の所に行ったんじゃ・・・!)」

問答しながら、ショールは全速力で走る。

ショ「嫌な予感がする・・・!」

1秒でも早く・・・!そう願いながらショールは1人ドムス・フラウへと戻るのだった。

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ドムス・フラウの地下深く。
銀色の台座に置かれた黒い大砲。黒い大砲の中央部に書かれている赤い術式は休まずに刻々と時を刻み続けていた。





                  『『極悪十祭』まで、残り1日 09時間13分57秒』






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