第194話 最終局面へ―――!
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る。リョウは顎を地面に強打する。
リョ「オオオオオオオオオッ!」
すぐさま起き上がったリョウは銀色の光に包まれた『銀覇剣』と淡い水色の光を纏った『天力剣』を地面に突き刺した。すると、ジュラの足元の地面に亀裂が入り、そこから銀色と水色に光り輝く光の渦が現れジュラの身体を呑み込んだ。
ジュ「ぬっ・・!」
突然の事にジュラも咄嗟にかわす事が出来ずにリョウの攻撃をまともに食らってしまった―――が、
ジュ「鳴動富嶽!」
リョ「ぐああああああああああっ!」
昨年の大魔闘演舞の競技で、MPFにて“8544”という数値を出した技を、リョウはまともに食らってしまった―――――。
ジュ「(・・・ちっとやりすぎてしまったか。)」
口元の血を拭いながらジュラはリョウがいた場所に視線を動かす。
ジュラが着ている白い着物は所々破れ、頬や腕には大きな傷があり血が流れている。呼吸も少し荒い。
ジュ「(やはり聖剣を6本も所有している事から、只者ではない事に間違いない。しかし・・・あの鳴動富嶽をまともに食らえば、流石のリョウ殿でも―――――!!?)」
リョ「だァらァア!」
ジュ「ぬおっ!」
砂煙の中から傷と血だらけのリョウが飛び出した。
傷だらけの右手を硬く握り締め、ジュラの右頬を殴った。
リョ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
リョウも相当ダメージが大きかったのか、立っているだけでも辛そうだ。
ジュ「言葉に・・出来ん・・・!」
ジュラの顔にも笑顔が浮かんでいる。
リョ「こ、こんなに・・自分がしぶてェとは・・・思ってもみなかったぜ・・・・」
再び開いてしまった腹部の傷を押さえ、痛みに顔を引き攣らせながらも、正面から茶色い瞳で目の前にいる“最強”を真っ直ぐ見据えた。
リョ「ここまで来たら、当たって砕けてやる!
ジュ「来い!魔力、体力、気力が共に朽ち果てるまで、この戦いは終わらぬ!」
栄光なる魔の頂は目と鼻の先!勝利の女神が微笑むのはいったいどのギルドか―――――!?
大魔闘演舞は最終局面へと向かう―――――。
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落ち着いた足取りで、ショールは人影の無い通りを歩いていた。
ショ「(あの時の・・・マヤの慌てっぷり、覚束ない足取り、虚ろな瞳・・・マヤに何かあったのか?)」
マヤがいなくなる直前まで「自分の名を呼ぶ声が
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