YES!ウサギが呼びました!
第七話 「ギフトと今後の方針」
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いる。その中から、個別の元の世界を割り出すのは中々に骨なんじゃよ」
「そうなのか」
白夜叉の答えに顔を顰める古城だが、元の世界に戻る方法がある事が分かっただけでも運がいいと割り切る事にした。
「じゃが、どうして元の世界に戻りたいなどと言うんじゃ?」
「いや、国をほったらかしにはできね〜からさ」
「国??」
古城の言葉にますます訳が分からなくなる白夜叉。
そもそも古城の見た目が二十代に入るか入らないか位でしかない為、いきなり『国をほったらかしにしている』などと言われてもピンとこなかったのである。雪菜と零菜にいたっては瓜二つの容姿をしている為、二人を親子とは知らない者からしたら双子にしか見えなかった。
「俺は第四の夜の帝国、暁の帝国の統治者なんだ・・・・・・っても名目上なんだがな」
「・・・・・・分かった、どのくらい時間が掛かるか分からんが必ず用意しよう。後の二人も同じで良いのか?」
「はい、それでお願いします」
「白夜叉ちゃん、よろしく〜」
「ふむ、分かった・・・・・・実は要件はもう一つあってな・・・・・・お主達に一つ仕事をというよりは頼み事をしたい」
「頼み事・・・・・・ですか?」
「ああ、お主達が箱庭をでるまで、でよいから黒ウサギのコミュニティを助けてやってくれんか?お主達の実力の一部は先ほどのゲームで見せてもらったが・・・・・・箱庭でもかなりの上層に居られるレベルのものだった」
実際に古城の力は箱庭で言う所の三桁〜四桁相当のもので、現状の『ノーネーム』がこの戦力を逃すのは余りにも惜しかったのは事実であった。
「帰るまでなら俺はかまはないが・・・・・・雪菜と零菜はどうだ?」
「それなら、私もかまいません」
「わたしもいいよ〜」
「そうか・・・・・・では報酬は前払いにさせてもらおう、先立つ物も必要じゃろうしな」
そう言いながら白夜叉は、懐からギフトカード取り出し、中から皮袋と掌サイズのサウザントアイズの旗印が刻印されたメダルを三つだした。
「こっちの袋にはサウザントアイズ発行の金貨が十枚程入っておる。これだけあればしばらくは生活に苦労せんはずじゃ、あとこっちのメダルはサウザントアイズの許可書じゃな、これがあればノーネームでも問題なくサウザントアイズ傘下の店で買い物ができる様になるし、一般客には出さないような貴重なギフトなども出してもらえる様になる。他にはわしからお主達に連絡を入れる事ができる、残念ながらそちらからの返信はできん一方的なものであるがな」
「いいのか?そんなに貰って」
「別にこの位構わんよ、こちらとしても強大な戦力との繋がりができるのは悪い事ではない」
「なるほど・・・・・・流石は商業ミュニ
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