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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
黒と白
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手はレッドであるダーク。何処まで本気になるか解らない。
戦いになると思っていたライトにダークは言う。
「ーーーーーだが、それも面白くない」
「ーーーーーえ?」
俺は耳を疑った。戦闘狂であるアイツの口から、面白くないと言う言葉が出たことが。
「俺は殺しあいがしたい。だが、この世界ではその殺しあいが出来ない。仮にお前が俺とデュエルをするとしよう。ーーーーーお前は今の俺に勝てるか?」
「ーーーーーっ!」
俺は奴の目を見た。その瞳は、本気で言っている目である。
「ドライブリンクを使ったとしても、今の俺には恐らく勝てまい。二刀流や狩人、ましてやあいつらの<銃格剣>や<獣王拳>を使ったとしても、勝てない。この意味が解るか?」
「………」
「俺の<滅殺剣>は対プレイヤー用の対スキル用スキルだからだ。勿論、普通でもスキルは使える。だが、相手のスキルを無効にするこの剣技をーーーーーお前は受け止められるか?」
ダークが言いたいのはつまり、俺にはスキルは通用しない。引いてはそれを越えられなくては殺しあいにもならない。だからこそつまらないのだと。
それほど、ダークは自分のスキルを信用しているのだ。その威力は、俺が身を持って知っている。
奴が俺のシステムアカウントを使って生み出した14番目のユニークスキルは、俺にもその全容は解らない。
だから、対処は出来ない。
「……お前は、何をしようとする」
「そうだなぁ………てっとり早く殺すってのも良いが………ここはお前に協力しておいてやるよ」
「………何を企んでいる」
俺は死斬・鬼人刀を背から抜くと構える。
「おいおい、人の好意は黙って受け取るのが礼儀じゃねぇのか?」
「お前の好意は好意ではなく悪意だろう?」
「……疑うのも解るが、今回の件に関しちゃ、俺も頭きてんだ」
「何………?」
俺は死斬・鬼人刀を下ろすと、ダークは椅子を引っ張って来て座る。
「今回の件、俺も頭きてるって言ったよな?ありゃ、俺のダチもまだ目覚めてねぇからなんだ」
「ダチ?」
「そう。お前は覚えてねぇだろうが、俺の人格の時、助けてやった奴が居た。そいつは暫くしてギルドに入ったが、それでも連絡してたんだ」
「……確かに記憶はないな」
と言うよりも黒歴史の為、思い出したくない。
「そこで、ちょいとお前の身体を借りてだな、リアルでそいつの所いったんだわ」
つっこみたいが、話が折れるとアレなので、先を促す。
「そしたら、そいつがまだ目覚めてねぇって話だ。流石に俺は茅場を疑った、お前は信頼してた様だが。そこで今回のあのメガネの依頼だ。俺はそれを聞くと、すぐに封印を斬り倒した。そして、今に至るわけだ。な、今回は俺に悪意はないと解ったろう?」
「それが善意にも悪意にもなることを覚えておけ」
俺は柄で思いっきりヴォーパルストラ
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