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dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第24話「葬儀」
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―――【ヴァチカン“悪魔狩り連盟 ルークス・ソーリエ”】
アイリス・エインズワース。
クリストファー・クロス。
アリシア・バルバーニー。
キリシマ ソウヤ。
フラン・ベアリング。
ブライアン・バルバーニー。
アルバートの指示でそれぞれ任務を与えられていた悪魔狩り達が帰還した。
ただ一人………パトリック・カルヴァンを除いて。
“ルークス・ソーリエ”に一番最初に帰還したのはキリシマだった。
既に大聖堂の中にいたアルバートとべリアルは、同時に驚いた表情を浮かべた。
血だらけのパトリックを背負ったキリシマが、大聖堂のドアを静かに開けて入ってきたのだ。
「おい、キリシマ………パトリックは………」
「………………………」
ベリアルがキリシマに聞くが、彼は何も答えない。
キリシマは顔を伏せているため、表情が全く分からない。
「そうかい……………パトリック………」
アルバートもキリシマと同じように顔を伏せた。
全員が帰還したところで、アルバートは悪魔狩り達を全員大聖堂に集めた。
「皆集まったね? ………まずはお疲れさま。そして………重大な報告がある」
「………………………パトリックが、殉職した……」
次の日、パトリックの葬儀が静かに開かれた。
6人の悪魔狩り、アルバート、ベリアルの8人で、パトリックの冥福を祈った。
「パトリックさん………なんで、こんなことに……!」
「パトリックちゃん……」
クリスとフランは棺の前で、他人の目を気にせず涙を流す。
「いい奴だったのになぁ………畜生」
「こんなことになるなら………もう少し仲良くしとくべきだったわね……」
ブライアンとアリシアは棺をじっと見つめ、パトリックの死を嘆く。
「………………………」
キリシマは、顔を俯けて黙っている。
「………ん? アルバートさん、ハルは来てないのか?」
「ハルはまだ仕事中……まだ来れないって………」
“ハル”とはルークス・ソーリエに所属する悪魔狩りの一人のことだ。
本名は“フジムラ ハル”。キリシマと同じ日本から来た悪魔狩りで、現在は仕事でイギリスにいる。
「そうか……………アイリスは?」
ブライアンが周囲を見渡すと、アイリスはいつの間にか棺の側にいた。
アイリスは棺に顔を寄せ、棺をパトリック本人であるかのように撫でた。
「お疲れさま…………今までありがとうね、パトリック君……」
その場にいた悪魔狩り達は、アイリスの表情を見て驚いた。同時に悲しみがこみ上げた。
穏やかな笑
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