暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
アイングラッド編
SAO編
《圏内事件》4
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なく潜ったサブダンジョンでレアモンスターを発見し、レアアイテムがドロップした。それは敏捷値が20も上がる物だった。
ギルドは使用派と売却派で別れ、多数決で売却が決まった。
リーダーでグリムロックの奥さんであるグリセルダさんが最前線まで売却に出向たが、彼女は帰って来なかった。

連絡が取れないことを不安に思って生命の碑を確認しに行くと彼女の名前は横線が入れられていた。原因は…《貫通継続ダメージ》

犯人はその日、グリセルダさんが指環を売却しにいくと知っていた者、つまりギルド内部の誰か……。誰もが互いを疑うような状況でギルドは解散し、消滅した。













それから、再びヨルコさんを宿まで送り、転移門広場まで戻ってきた。

「キリト……」
「ん、何だ?」
「俺達は彼女に何か言うべきではないか?」
「……だよなぁ」

最初に言っておくがこれは俺が楽しむための罠だ。

「よし、行け!!」
「お、おう」

コソコソしている俺達を首を傾げて見ていたアスナの視線がキリトに移動する。

「こほん……えーと。その……よ、よく似合ってますよ、それ」

言い終わった瞬間こっち向いてどや顔をするのはやめい。

で、当のアスナさんは

「うー!そーゆーのはね、最初に見たときに言いなさい!!」

着替えて来る!と反転したその前に回り込む。

「………っ!?」

感情表現がオーバーなSAOでは顔が真っ赤になると、場合によっては湯気が出たりする。
アスナは耳まで真っ赤になり、湯気がでる寸前だった。

「まぁ、待て」
「……なんですか?」

俺は黙って例のTHE探偵服をオブジェクト化し、片方をキリトにほおる。

「「…………」」
「似合うから、な?」

キリトとアスナは「はぁ…」とため息をつき、手頃な空き家に向かっていった。













「で、これからどうするんだ?」
「ああ、取り敢えず選択肢としては、グリムロックの居場所を聞き込みで探す。黄金林檎の他のメンバーを訪ねて裏付け。殺害の手口を詳しく検討……かな」
「ふむむ」

……思案顔になった2人を見て、こいつら探偵には向かないなと、思いながら切り出す



「……一つ目は人数的に難しいし、グリムロックさんに警戒されてしまう恐れがある。二つ目はヨルコさんの話と食い違いが出たときにどっちを信じたらいいか判らないからやめたほうがいい」
「……なるほど、そうすると3つ目ね」
「うーん、でももうちょっと知識のあるやつの協力が欲しいな……」
「そうは言っても無闇やたらと情報をばら蒔く訳にはいかないわ。それに、私達以上にSAOのシステムに詳しい人なんて、そうそう……
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