暁 〜小説投稿サイト〜
闇の魔法
ウェンディ・マーベル(出産)
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後
その日の夜のこと…
ウェ「んっ…あう…ふえっ?」
ウェンディが目を覚ますと、そこは一面石造りの壁と床で、固く閉ざされた部屋だった。
どうやら自分は、床に身を横たえて寝かされていたらしい。
出入り口は目の前の扉しか見当たらなかった。
ウェンディは扉に駆け寄って開けてみようと試みる。
だが相当厚い造りの、岩の扉でしかも何らかの魔法がかかっていた。
ウェ「こほっ……黴臭い部屋……空気が悪いです…けほっ…」
彼女の魔力の源は空気だったが、汚れた空気のところでは魔法が使えない。
ウェ「な、なんで…ここはどこなの。」
どうやら今の彼女に、ここから抜け出す術はなさそうだった。


ウェンディの胎の中で、俺は外の様子を感じとっていた。
どうやらウェンディが目を覚ましたらしい。
だがここはマグノリアの外れにある、人気の無い遺跡。
しかもこの部屋は遺跡内で俺が見つけた、隠し通路の中にある部屋である。
さらには念には念を入れて、この遺跡自体にも人払いの魔法をかけてたのだ。
「今からの儀式は、誰にも邪魔させん…誰にもな…」
少女にはかわいそうだが、俺は目を瞑ると転生魔法の最終段階を発動させる。


ウェ「すみませ〜ん!誰かいませんか。」
ウェンディを大声を上げて助けを求めている。
だが辺りはひっそりしていて誰の気配も感じられない。
目を覚ます前の記憶は、エルザたちとケーキバイキングにいったところで途切れている。
ウェ「ど、どうしよう…私…」
ウェンディは、もう一度、部屋をぐるりと見回してみる。
すると部屋の隅に、1つの紙袋が置いてあるのを見つけた。
中を開けてみると、そこには大量の水と新品のタオル。
そして自分の着替えが入っていた。
自分の着ている服を見ると、朝着ていたものと変わらない。
しかし彼女はここで、違和感に気がついた。
ウェ「ま、まさか…」
スカートの中に手を這わせてみると、そこには本来あるべき彼女の下着がなかった。
ウェ「や、やだ…」
あわてて周りを見回すが、下着は何処にもない。
ウェ「ま、まさか…私変なことされてないよね…」
ウェンディは、心配そうに自分の体を確かめていく。
だが一応、イタズラをされた様子は見当たらなかった。
ウェ「ふぅ…よかった。でも、ここからの脱出方法を考えないと…うあっ!?」
その時、ウェンディの下腹部に鋭い痛みが走った。


俺は手順を確認する。
とりあえず、魔法は発動した。
あとはこの彼女の体力が持つかどうかを祈るばかりだ…


ウェ「がっ…ぎぃ…痛いっ…何これっ!?」
あまりの痛みに、彼女はその場にしゃがみこんでしまう。
それと同時に、ウェンディの下腹部が、ドクンと大きく波打った。
ウェ「やだっ…なんなの…」
彼女は体の中から感じた不快
[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ