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天竜と天神の飼育法
第二部・出産
出産
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た。
それと同時に、ウェンディの膨らんでいたお腹も、ペタンとへこみ、もとの大きさに戻っていく。
ウェン「あう…はわわっ…」
その感覚にウェンディは、驚いているようだった。
ドランバルトは、そんな彼女の胸に赤ん坊を抱かせてやる。
ウェン「あっ…この子が…お兄さんと私の…」
ウェンディは優しく赤ん坊を抱き寄せると、乳首を咥えさせる。
赤ん坊はすぐに、ウェンディのおっぱいを吸い始めた
ウェン「かわいい…」
ウェンディは、幸せに満ち溢れた顔で赤ん坊にミルクを与えていった。
ドランバルトはそんな彼女達の様子を見ながら、床に落ちたままになっていた、2人の胎盤を拾い上げるとキッチンへ向かった。
胎盤は栄養価が高く、産後の体力を回復させるためには絶好のものである。
そして台所に着くと、彼女達の胎盤を覆っている薄い羊膜を破っていった。
すると中から、赤黒い彼女達の胎盤が出てくる。
彼は、それを包丁で、一口大のサイズに切り分けていった。
ドランバルトは、ウェンディとシェリアの胎盤を、ドランバルトは口の中に入れると生のまま味見をしていく。
ウェンディの胎盤はまだ未成熟のためかシェリアのものに比べると小さく、コリコリとした食感が特徴だった。
噛めば噛むほど、あふれ出す肉の味にドランバルトは舌鼓を打った。
一方シェリアの胎盤は、ふっくらとして軟らかく、フォアグラを食べているかのような錯覚に陥るほどの味だった。
だがどちらも、血の匂いが強く、ドランバルトはともかく、彼女達は食べれないだろう。
そして鍋に火を入れ彼女達の胎盤を放り込むと、ケチャップとソースそれに蜂蜜を入れ、甘辛く味をつけていく。
しばらくして火を止めると彼女達の胎盤を皿へと盛り付けていった。
ドランバルトは、出来上がった料理を盆にのせると、彼女達のいる研究室へと引き返していく。
部屋に戻ると、ウェンディとシェリアは赤ん坊にミルクを与えるので、忙しそうにしていた。
ドランバルトはそんな彼女達の口元に、甘辛く煮込んだ胎盤を運んでやる。
ウェン「な、何ですか…これ?」
シェリア「何かの、お肉?」
不思議そうに胎盤を口にする彼女達に、ドランバルトは栄養があるものだからと全て食べさせていった。
胎盤を食べ終わると、ウェンディとシェリアはお互いに赤ちゃんを見せ合いっこし始めた。
そんなほほえましい姿を見ながら、ドランバルトはこれまで以上に2人を守っていくことを決意した。



End
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