暁 〜小説投稿サイト〜
王道を走れば:幻想にて
第三章、その5の1:昔語り ※エロ注意
[2/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っ!!」

 胎内から込み上げるどうしようもない熱に浮かされてか、それに繋がる肉の壁がひくひくと痙攣し始める。血筋を浮かせた陰茎を締め付ける強さも一段と高まり、締め付けの頻度もまた増えていく。男の突きに合わせるかのように女性は高らかな嬌声を吐いて全身をびくりと震わせている。男の下腹部に当てられていた手から力が抜けて、女性は己の肉付きの良い体躯を男に倒した。陰部から泡立つ蜜音に耳を刺激され、より密着しあう互いの体躯からとろとろに溶かされた淫蕩な熱を感じ合った。
 両者は一先ずの余韻に浸って平常の息を取り戻していく。陰茎の先端は子宮の手前で留まってその鉄のような硬さを伝え、無意識に更なる抽送と快楽を切望している。男は躊躇いがちに女を見遣り、そして口を閉ざした。女性が今にも貪りかからんとする獣のような瞳で、己を見詰めているのだ。彼女は懇願するように淫らな声を出した。

「はっ、早く!早く動かしてぇっ!私のっ、お、おまんこをっ、いっぱいっ、いっぱい食べてぇぇ!!」

 品の良さを感じさせる顔をだらだらと爛れた欲情に歪ませて言う台詞に、男は胸の奥にぐっと来るような征服感を催しつつも、同時に依然とした躊躇の気持ちを抱いたままであった。だが男根をひくひくと、まるでその奥から放出される白濁を本能で嗅ぎ取っているかのように収縮する膣肉を思いやってか、むんずとばかりに女性の臀部を掴み取り、乱暴にそれを上下させた。
 大きさを誇るわけでも無い極めて一般的な剛直が女性の秘所を激しく抉り、肉の締め付けを解いていく。今まで以上の挿入の早さであり、互いに汗を飛ばして貪り合う様は人間としての理性を感じさせない、獣欲のままの意地汚い性交であった。女性は急速にその絶頂へと誘われるのを悦び、がくがくと背筋を震わせて男にしがみ付いた。

「あああああっ、あああああっ!!!またぁっ、またいぐっ!!!いくいくっ、いぐっ!!!!」

 艶かしく淫蕩な兆しを全身で顕しながら、女性は咆哮のような嬌声を高らかに漏らした。石壁越しにでも誰かに聞かれてしまいそうな叫びであるが、たった今法悦の絶頂に至った二人に如何してその浅慮な忠言が届こうか。女性ははらはらと目の前を掠っていく己の髪に表情を隠し、赤く出来上がった素肌を水色に隠していく。膣の奥に受ける強烈な奔騰が女性の意識を揺らしていた。泥濘のように粘つき、溶岩のように熱い液体は熟れた果実の如き身体には、その肉体の淫靡さに更なる華を添えるものであった。
 対して男も背筋に稲妻のようなものを通して、鈴口から噴出す白い溶岩の熱と、その呆れるような多さに瞠目していた。愛液溢れ出す蜜壷に精液の波が駆け抜けていき、いとも容易く子宮口へと達して中に飲み込まれていく。避妊を考えぬ浅ましき行為は二人に背徳的な悦楽を与える。

「はぁ・・・はぁ・・・ああ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ