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遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン4 水上のプリマ
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どうせ飯の時間には帰ってくるだろー』って」

「うん…………まあ実際そうだと思うけどなぁ」

「そう……かなー?」

「とりあえず、この辺りからもう一回探し直そ。夕飯になっても帰ってこなかったら、最悪先生のところまで行った方が早いだろうし」

「そっか!じゃあ清明、悪いけどそっちの方探しててくれ!」

「オーケー!」



















 まず結論。見つかりませんでした、まる。

「帰ってこないね…………」

「どこにも居ない…………」

 まったく、人に心配させて。帰ってきたらまず説教でもしてやりますかね。と、そのその時十代のPDL…………だっけ?なんかそんな感じの名前の、入学時に一人一個もらった機械が鳴った。

「ん、なんだ?」

 そう言ってポケットから引っ張り出し、覗き込む十代。と、驚いたようにメールの文面を見せてくれた。そこには簡単に一言、

『翔君のことで、話したいことがあります。ブルーの女子寮まで来なさい』

と書かれていた。お願いじゃなくて命令口調なのがイラッとくる。けどまあ、

「行くしかないよねーこれは」

「よし、じゃあ早速行ってみるか!」

『…………ふむ。ちょい待ち、お二人さん』

 ようやく手掛かりが見つかって盛り上がってきたところに、ずっと部屋の隅で精霊体になって寝っ転がってたユーノが声をかける。

『女子寮は基本的に男子禁制だぞ?さあ、どうやって潜り込む?』

 あ。ど、どうしよ十代。

「え、えーっと、なにかいい方法あるか、清明にユーノ?」

 うーんと、何か、何か、何か…………。と、そこでふと一つのことを思い出した。それは、今日の昼にユーノが振ってきた、意味の分からない会話。

「ボートだ!あれで脇の池から行けばいい!」

「それだ!よし、確かこの寮にも手漕ぎボートなら一隻あるはずだぜ!」

 それにしてもユーノ、まさかこうなることを知ってたのかな?いや、まさか、ね。









 そして、所変わってブルー女子寮前…………の池。特徴、デカい。以上。いーかげんボート漕ぐのも飽きてきたんだけどなぁ。

「おい、誰だか知らないけど来てやったぜ!翔を返せ!」

「ようやく現れたわね、遊城十代」

「アニキ〜、助けて〜!」

「あ、翔!…………何やってんのそんなとこで」

 ロープでぐるぐる巻きにされた翔が桟橋に放り出されているその姿は、まあなんというか、

「みっともないな、翔」

『前々から思ってたけど、お前って結構えぐいとこあるよな』

「ちょっと、そこのあなた!!」

 はて、僕のこと…………なんだろうなあ、やっぱり
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