暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
悲願〜
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うとはな・・・」

アッシュがそう言ってルークにローレライの剣を投げる。

「そいつを持っていけ」

「アッシュ・・・俺は・・・」

ルークが何か言いかけた時、神託の盾騎士団が大勢やって来る。

「ここは俺が食い止める!早く行け!」

すると詠は涙を拭い、アッシュの隣に立つ。

「ボクも残るわ!」

「詠!?何を言って・・・」

「俺も一緒に戦う!」

「ざけんじゃねぇ!今大事なことはここの奴等を一掃することか?違うだろうが!」

「止めてくれ、詠・・・俺はもうお前を失いたくない・・・!」

詠は微笑み、俺に指を向ける。・・・その指には指輪が付けられている。

「大丈夫。もう離れないわ。・・・咲、ヴァン総長を・・・止めて」

「詠・・・」

「さっさと行け!」

ルークがアッシュにカトラスを投げ渡し、ローレライの剣を持って走り出す。

「・・・約束しろ!必ず生き残るって!でないとナタリアも俺も・・・悲しむからな!」

「うるせぇっ!約束してやるからとっとと行け!」

「詠、気を付けろよ!」

「ええ、また後で!」

俺もルークを追って走り出す。そしてしばらく先で・・・

「ルーク!サキ!」

「みんな!」

仲間達と合流する。

「無事だったのね!」

「ああ・・・アッシュとエイが助けてくれた」

「アッシュが!?それで彼は・・・」

「敵を食い止めてくれてる」

「詠さんが・・・?咲さん、それって・・・」

「ああ、詠は記憶を取り戻した」

「だったら急ごうぜ。あの二人が何時まで持ちこたえるか分からない」

黒羽の言葉に頷くが・・・

「助けに行きませんの!?」

ナタリアの言葉にジェイドが返す。

「どうしてアッシュが憎んでいるルークを行かせたんです?何か事情があるのでしょう」

「・・・そうですわね・・・でも・・・なんだか嫌な予感がしますの」

「ナタリア・・・」

「気のせいですわよね。ごめんなさい、行きましょう」


詠・・・頼むから死ぬなよな・・・!


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