悲願〜
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その名前と顔が浮かんで気分が悪いのよ!・・・こうなったのもアンタが・・・アンタがいるから・・・」
詠はサーベルと小太刀を構える。
「アンタを倒せば・・・この苦しみから逃れられる!!」
「・・・いいかレプリカ。これは俺達の存在をかけた戦いだ」
「どっちも本物だろ。俺とお前は違うんだ!」
「黙れ!理屈じゃねえんだよ・・・過去も未来も奪われた俺の気持ちがわかってたまるか!俺には今しかないんだよ!」
「・・・俺だって、いや・・・生きる全ての奴にだって今しかねえよ」
「詠・・・いいぜ、相手をしてやる」
俺はダークリパルサーを、ルークはカトラスを同時に構える。
「奪われるだけの過去もない。それでも俺は俺であると決めたんだ。お前がどう言おうと、俺はここにいる」
「もう説得しても無駄なのは分かった。だけど諦めるつもりはない。全力でぶつかって、必ず思い出させてやる!」
俺とルークが走り出す
「・・・それがお前の言う強さに繋がるなら、俺は負けない!」
「・・・ショック療法だ。一発ぶん殴って直してやる!」
「よく言った。その減らず口、二度と利けないようにしてやるぜ。行くぞ!劣化レプリカ!」
「うるさいうるさいうるさい!倒す・・・必ず倒す!」
ダークリパルサーとサーベルが甲高い音を立てて弾きあう。
『さ、咲さん!いいんスか!?』
「前にも言っただろ。・・・例え傷付けてでも連れて帰るって」
『でも、万が一・・・』
「・・・そん時は、そん時だ。・・・今は最悪を想定する訳にはいかない」
「何を一人でぶつぶつと!」
サーベルと小太刀の連続攻撃をダークリパルサーで弾く。・・・太刀筋が鋭くなってる。
「はぁぁっ!」
「なっ!?」
剣にばかり意識が向いていたせいで、詠が放つ回し蹴りに反応出来ずに蹴り飛ばされる。
「っ・・・!体術まで覚えやがったか」
「・・・アンタを、倒すためよ。私は・・・強くなりたかった」
ガキィン!
詠の一撃を弾き・・・返す剣で斬るが、それは小太刀で軌道を逸らされる。
「だけど、だけど・・・!」
詠の剣に迷いが生じる。
「アンタを倒すために強くなる度に私は思った・・・“私は、誰?”・・・って」
「ふっ・・・!」
カァン!
「そこでアニスがモースに報告したのを聞いた。そして混乱した」
「そう、か・・・!」
「私を知る男がいる。けど、そいつは敵だった。でもリグレットやアリエッタとも知り合い・・・もしかしたら、こちらに来るかもしれない・・・そう思った」
「だけど俺は仲間にならなかった。ヴァンを倒すと決めていたからな」
「私は諦めたわ。記
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