暁 〜小説投稿サイト〜
【短編】竜門珠希は『普通』になれない【完結】
実は自分が一番酷いとかよくある話
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き
るのだが、それに珠希本人が気づいているのかどうか疑わしいところではある。


 つまるところ、もはやこの家族で誰が一番『普通』なのかわからない。
 それでも、珠希はそれなりにいいことと悪いことがある、平凡な毎日を望んでいた。
 父に頼まれてergの原画を描くのも、母の手伝いでSMプレイの真似事をするのも、妹に泣きつかれて徹夜で縫製を仕上げるのももう御免だった。


 これからの人生、あたしはあたしのために使ってやろう。


 こうして珠希が企てたのは大学受験を利用した「家族からの脱出」だった。




     おわれ


 
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ