暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos39奇跡の邂逅/古き王の血族〜Lyrical Vivid〜
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撃に腕が逸らされた。

「ですが、まだ・・・!」

逸らされた勢いを乗せた左の拳打をすかさず繰り出す。ヴィヴィオさんのお母様が「レイジングハート!」と呼び、新たに障壁を展開。その障壁に拳打が当たると同時。

――捕縛盾(バインディングシールド)――

「これは・・・!」

左腕に絡みついてくる鎖状の捕縛魔法。初めてヴィヴィオさんのお母様と試合った時に受けた近接封じのトラップ。ですが、「はぁぁぁっ!」すでに破る術を心得ています。繋がれぬ拳、アンチェインナックル。静止状態から加速と炸裂点を調整する打ち方。

「わわっ!? こんなアッサリ!?」

――アクセルフィン――

高速移動の魔法で私から距離を取るヴィヴィオのお母様。トラップは確かに厄介ですが、距離を離されて砲撃の雨に晒されるのはさらに厄介ですから、距離を開けないように詰め寄る。

「でも、ごめんなさい」

「え?・・・ぅぐっ!?」

後頭部、そして背中に連続で襲ってくる衝撃。チラッと見えたのは魔力弾。いつの間に発射していたのかが判らない。その思いが顔に出てしまっていたのか、「最初の威嚇射撃の時にはすでに待機させてました」と、本当に恐ろしい発言をなさったヴィヴィオさんのお母様。

「ちょっと痛いですけど、罪が重くなるよりはマシですよね・・・?」

――ディバインバスター――

強力な砲撃。直撃は撃墜確実。あれから成長した私でも容易く耐えられるような魔力量じゃない。必死に体を動かして躱す。その直後、「ショートバスター!」先ほどの砲撃よりかは幾分威力の低い砲撃が「きゃあああ!」私に直撃した。

「っ、はぁはぁはぁ・・・! (慣れない空中の所為もありますが、先読みの鋭さに置いて行かれてしまいます・・・!)」

幸運なことに何とか耐えきれた。ヴィヴィオさんのお母様が「ごめんなさい。でも、すごい格闘技ですよね。流派とお名前、聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」過去に影響を与える真似はいけない。判ってはいましたが・・・

「ベルカ古流・覇王流(カイザーアーツ)。ハイディ・E・S・イングヴァルトと申し・・・はっ!」

ついうっかり名前も流派も話してしまいました。慌てて口を噤みますがすでに手遅れ。ヴィヴィオさんのお母様は「やっぱりベルカの! 本当にすごいですよね、ベルカの人たちは♪」と弾んだ声でそう仰り、「ではでは、改めまして、時空管理局・嘱託の高町なのです」と頭を下げて、私から目を逸らしたその一瞬こそが好機。

「ティオ、離脱します!」

全速力でその場から離脱した。

†††アインハルト⇒????†††

気が付けば、なのはママの生まれ故郷・海鳴市に飛ばされていたわたしとアインハルトさんは、常駐しているはずのない魔導師の接
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