暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第38話 罠
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は驚愕とともに絶句しちゃった。まあしょうがないと思うけど。

「な、何故ユーベルーナまで……? フェニックスの涙まで持っていたのに負けるはず……」

「残念ながらそれだけでは朱乃さんには、うちの女王(クイーン)には勝てませんよ?」

「どういう、意味ですの?」

「フェニックスの涙をゲームに持ち込めるのはあなた達だけの特権ではないということです」

「っ! ま、まさかあなた達も!」

「そういうことです。ですよね、朱乃さん?」

 私は後半の言葉を通信機に向けて投げかけた。そう、もう分かってると思うけど先日フェニックス卿から受け取ったのがフェニックスの涙だったのよ。

『ええ、でも火織ちゃん、私は今回フェニックスの涙を使いませんでしたわ』

「えっ!?」

 うそっ!? 使ってないの!? 修行したとはいえいくらなんでもユーベルーナさんを2回も倒すことが出来るほど強くはなっていないはずなのに!

『龍巳ちゃんとの修行で遠距離攻撃を見切るのがうまくなったのが良かったですわね。加えて予め爆弾王妃(ボム・クイーン)さんがフェニックスの涙を持っていると予測できていたのも大きかったですわ。攻撃が当たらず焦ってフェニックスの涙を使おうとしたものですから、涙の入った小瓶を雷で撃ち抜くのは簡単でしたわ』

 あはは、訂正。龍巳のお陰で回避能力がめちゃくちゃ上がったみたい。

『そちらの状況は分かっています。すぐに加勢に向かいますわ』

「いえ、それより部長の方をお願いします。部長が負けたら全部無駄になっちゃいますよ?」

『……分かりました。無事でいてくださいね?』

 その言葉とともに通信は切れた。さて……

「どうやらこれは形勢逆転しましたかね?」

 私の言葉を聞かずとも皆焦ってるわね。

「くっ、予定変更ですわ。カーラマイン! ここの指揮はあなたにお任せしますわ! 私はお兄様の元へ!」

「了解した! すぐにこの場は片付けて私達もライザー様の元へ向かう!」

「任せましたわよ!」

 そう言うとレイヴェルは炎の翼を広げ、一直線に新校舎屋上へ向けて飛び立った。では私達もそろそろ行きますか。

「黒姉、白音、行くわよ!」

「ようやくかにゃ」

「待ちくたびれました」

「シーリス! イザベラ! 雪蘭! 私達が前に出るぞ! 他は後方から援護しろ! 行くぞ!」

 カーラマインさんの号令のもと、ライザー眷属が一斉に襲いかかってきた。



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