暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第38話 罠
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もしれないけどそれは最後に取っておこう。その戦法はルール上かなりギリギリだと思うしヘタしたらその場で退場なんてこともありえるからね」

「あ〜、それは勘弁願いたいわね。じゃあどうしようか?」

 と、私達が頭を悩ませていると……

「リアス・グレモリーの騎士(ナイト)、神裂火織! 隠れているのは分かっている! 出てこい! 貴様に尋常の勝負を申し込む!」

 という大声が聞こえた。私達は顔を見合わせこっそりと声のした方向、グラウンド中央の方を覗いてみる。そこには

「あいつら、焼き鳥の騎士(ナイト)だっけ?」

「ええ、鎧を着ている方がカーラマインさん、髪の毛を頭のてっぺんで縛ってるのがシーリスさんよ」

 2人の騎士(ナイト)がグラウンドの中央からこちらを見ていた。

「っていうかここにいるの完全にバレてるわね」

「はい、2人ともこっちをバッチリ見てます」

「どうするにゃ? 火織、勝負申し込まれてるみたいにゃけど」

「っていうか向こうが2人の時点で尋常な勝負もクソもねぇんじゃねーか?」

「いや、彼女たちも騎士(ナイト)なら1人ずつ順番に戦うくらいするんじゃないかな?」

「う〜ん、それはどうだろ?」

 私は祐斗の言葉に首を捻らざるを得なかった。

「確かにカーラマインさんはザ・騎士(ナイト)って感じなんだけど、シーリスさんは勝つためなら何してもいいって感じの人なんだよね。勝負の時だけならまだしも私生活でも自分と主のためなら何をしても許されると思ってるフシがあったから教育が大変だったよ」

 その言葉に皆黙り込んだわ。

「じゃあ鎧着てる方がまず戦って、その隙に横から斬りかかってくるとか……」

「まあシーリスさんなら平気でするでしょうね。そもそも考え方が合わないあの2人がああして肩を並べている事自体私は不思議なんだけど」

「……もう考えるのめんどいし、いっそのこと全員で行かにゃいかにゃ?」

 黒姉、いくらなんでも適当すぎるでしょ。

「片っぽを火織が相手してもう片っぽを私達が監視してればいいにゃ。変な動き見せたら……同じ騎士(ナイト)が相手してあげたらいいにゃ」

「うん、まあ僕はそれでいいけど」

「……じゃあそうしましょうか。どの道居場所バレてるからここに残っても奇襲も何もできそうにないしね」

 というわけで私たちは全員連れ立ってグラウンドに向けて歩き出した。向こうの騎士(ナイト)2人はその様子を手を出さずにじっと見てるわ。

「久しぶり、と言う程でも無いですかね?」

「ああそうだな。たかだか5日ぶりだ」

 答えてくれたのはカーラマインさん。……でもなんで申し訳なさそうな顔してるんだろう?

「呼びかけに答えて
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