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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos38再臨/砕け得ぬ闇の使徒〜THE DARK MATERIALS〜
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てもらっちゃった」
私と主はやてに攻撃を加えたのはキリエだった。ペロッと舌を小さく出して軽い口調で謝るキリエに「ちょっとって、なんで斬るんですか!?」主はやても非難の声を上げ、私も視線を送った。しかしキリエの視界の中に私たちは映り込んでいない。彼女の意識はディアーチェを筆頭としたマテリアルへ向けられていた。
「ねえ、王様? ほんのちょっとだけでいいんだけどぉ、わたしのお話を聞いてみない? 耳よりの情報なんだけど」
「聞く耳など持たぬ。早々に我らが前より失せるがよい。下郎と言葉を交わす口は持ち合わせておらんからな」
「んふふ♪ じゃあそれがシステムU-D――王様たちが目指す砕け得ぬ闇の事だとしてもですか?」
「砕け得ぬ闇・・・」
「それって僕らがずっと探してた・・・」
「大いなる力のことでありますな・・・」
「何故あなたのような部外者が知っているのかしら?」
「ねえねえ! ひょっとしてキミ、砕け得ぬ闇の目覚めさせた方とか知ってたりするの!?」
「それは素晴らしいでありますな! 陛下、この者の話を聴きましょう!」
「よさぬかレヴィ、フラム! こんな得体の知れぬ下郎から聞く話など何もないわ!」
「お待ちを、ディアーチェ。話だけは聞きましょう」
「そうですわね。得体の知れないのは同感ですわ。ですが、聞くだけであれば無料ですわ」
「ほーら、他のみんなは聴きたそうにしてますけど? どうします?」
「・・・よかろう。臣下の声を聴くのも王の務めだ。許す、話すといい。しかし手短にな」
キリエとマテリアル達の会話の間に捕獲輪の破壊を試みるのだが、魔法とは別の運用技術ということもあってなかなか破壊プログラムを割り込ませることが出来ない。いや、それより「お怪我の方はどうですか? 主はやて」私が守るべきだった主の身に傷を付けられた。不覚を取るにも限度がある。
「わたしは平気やよ。確かにほんのちょっとしか斬られへんかったから。そやけど、まずいことになってしもたな」
「はい。異世界からの渡航者に加え、以前より強大な力を手に入れているディアーチェ。おそらく他のマテリアルも何かしらの進化をしているでしょう」
「これはもうわたしらだけや解決できひんなぁ・・・」
溜息を吐く主はやて。私が気に病まないようにフォローをしようとしたところで、「――では、場所を変えましょう。我々の本拠地とする場所の目星はつけてありますので」シュテルがこの場から去ろうという発言をした。
「おお! さっすがシュテるん!」
「やるでありますな、シュテるん!」
「やりますわね、さすが理を司るマテリアル・シュテるんですわ」
「えっへん。・・・・待ってください。ん、を付けるのは決定なのです
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