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【短編】竜門珠希は『普通』になれない【完結】
可愛いは正義。だけど化粧で作れる
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Pを無駄にしないイベントのブン回し方でも「かしこい・かわい――以下略(エリーチカ)」になることでもない。食後にしようと決めたデザートを食べられるかどうかだ。もう珠希はさっさと風呂まで済ませてしまったのだが。
 というか、今珠希は何に勝負を仕掛けているのかわからないし、それはきっと恋でもなんでもない。

 一方、娘から尻に火をつけられた彩姫は何とか珠希が最終判定を待っている最中に皿の上のピーマンを全部口に詰め込むことに成功した。それが果たして「食べた」という判定になるかどうかは別として、何にせよ、彩姫は大嫌いなピーマンをすべて口に運んだことは確かだった。


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