プロローグ2
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に相性のいい人間なら問題は無いのだが、それ以外の人間だとどうなるかは分からない。
だからこそ悩んでいるのだろう。
「ああ、そんな無理にって訳じゃないんだ。もしその気があるならって話だからよ」
キリトの様子を察したのか、クラインはすぐに首を振った。
「・・・・その、ごめんな」
「謝るこたねえよ。おめぇらのおかげで本っ当に助かった。いつかまたこの礼は絶対に返すぜ」
「・・・・うん、その時は頼むよ」
「同じくだ。あとで友達紹介してくれよな」
「おう、それじゃあな」
ここまでが、このソード―アート・オンラインと言う世界が楽しいだけの《ゲーム》であったのは、正しくここまでだった。
「・・・・なあ、ログアウトボタンってどこにあんだ?」
「・・・・は?」
一瞬クラインが何を言ったのか理解できなかった。
「どこって・・・・タブの一番下だよ」
「・・・・ねえよ。メニュー何処にもねぇんだ。おめぇらも見てみろ!」
右手を振りウインドウを開く。
オレの記憶が確かならキリトの言う通りログアウトボタンは左タブの一番下にある筈だが・・・・。
「・・・・マジか」
ログアウトボタンがあるはずの場所は空欄となっていた。
どういうことだ?
ログインした時は確かにあった筈だ。
「そうだGMコールすりゃあ・・・・駄目だ、反応がねぇ」
「・・・・GMにまで繋がらないなんて」
キリトとクラインのの会話を余所にオレは頭をフル回転させる。
おかしい。運営会社のアーガスはユーザー重視で名を売っている。
それなのにこんな、ログアウト出来ないと言う重大なバグを放っておくなど考えられない。
何故か、無性に嫌な予感がする。
以前、キリトが貸してくれたSF小説。
ゲームの世界に閉じ込められ脱出するためのデスゲームものの話だ。
・・・・まさか、な。
「おお! キリト、おめえ妹さんいるのかよ! 可愛いのか? 歳幾つ!? 是非とも紹介してぐほぁ!」
何故かこの非常時にクラインがキリトの妹の歳を聞き、股間を蹴りあげられた。
「俺、あいつとあんまり仲良くないから、めったに喋った事ないよ」
「もったいねえよかなりの美少女なのに。ありゃ将来凄い事に・・・・」
キリトの家にお邪魔した時何度か挨拶した程度だが、あれはまぎれもなく美少女だった。
こいつ何気にリア充になる素質があるのに色々もったいないんだよな。
「シン、お前は何言ってるんだ」
呆れた顔をするキリト。
とりあえず場の空気が少し和らいだ。
その時、丁度時刻は五時半を
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