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鎧虫戦記-バグレイダース-
第9話 科学と技術っていまいち違いが分かんないよね?
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きり振りかぶってツッコんだ。

「リオさん、ちゃんと教えてあげてください」

アーロンはリオさんに言った。

「分かった分かった、ちゃんと説明するよ。
 でも実際、さっき言った通りなんだけどな」

『分からないんだったら説明のしようがないんじゃ‥‥‥』

2人以外の全員は心の中でそう思った。
リオさんはまた真剣な空気をつくって話を始めた。

「ピアノって知ってるかい?」

もちろん知っている。  現在の人なら。

「ホークアイ、知ってる?」
「知らないなぁ」

だがこの世界ではこうなるだろう。ピアノ以前に
この世界ではもう歌しか音楽についてのことは残っていないのだ。

「だよな〜〜〜」
「僕たちは一応知ってるけどね」
「綺麗な音なのよねぇ〜♪」

"掃除"前から生きている人は知っているようだ。

「それはこんな感じの音を出すんだ」

近くにあったラジカセのスイッチを押した。

 ?〜〜♪?〜?〜〜〜?〜〜??〜〜♪

部屋中にピアノの音色が響き渡った。

「うわぁ〜〜ステキ〜〜〜♪」

マリーは目をつむったまま言った。
リオさんはラジカセのスイッチを切ってから言った。

「このピアノの音が不自然に抜けてたりしたらなんか物足りないだろ」
「でも抜けててもわかんないかもしれないよ」

その言葉を想定していたのか、リオさんは再びラジカセのスイッチを押した。

 ♪〜〜?〜?〜〜  ?〜?〜〜♪

不自然に音の抜けたピアノの音色が聞こえた。

「確かに、なんか変‥‥」

マリーは納得した。

「まぁ分かりやすく言うと、100%脳を使うと化学反応が起こって
 脳に眠った力が呼び起されるっつー話だ。
 どうしてかはよくわかってないのさ」
「へーーーー」

多分、マリーは納得したのだろう。
他の全員は納得しているようだ。

「まぁ100%使ってもマリーの頭は良くないっていうわけだな」

ハロルドの一言にマリーはほっぺたを膨らませた。

「あーーッ!おじさんひどーーーいッ!!」

部屋の全員が笑い出した。  その瞬間―――


 ドカァァーーーーーーーン!!


大きな破壊音が部屋の外から聞こえた。

「おいおい、今度は何だぁッ!?」

リオさんは少しイライラした顔で叫んだ。
アーロンは冷静に言った。

「多分さっき"鎧虫"を連れてきたのもアイツらですよ」
「お前気付いてたのに何で言わないの!?」

リオさんはすごく困った顔でツッコんだ。

 ダダダダダダッッ!

外から誰かの走る音が聞こえてきた。

 ガラッ!

「隊長!副隊長!"侵略虫"が侵入しました!」
 
ドアを開け、入って来
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