第四章
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そのコシは見事なものだった。その麺を祖父に食べてもらうと笑顔でこう言ってくれた。
「あと少しじゃな」
「味が?」
「この麺は踏んだな」
孫に対して笑顔で問うた言葉だ。
「そうじゃな」
「あっ、わかるんだ」
「うむ、麺は足で踏むとな」
「手でやるよりもだね」
「さらによいのじゃ」
コシが出るというのだ。
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