第三章
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「おお、その二つのことに気付いたか」
王は孫の今の言葉に目を喜ばせて反応を見せた。
「見事じゃ、わしがそのことに気付いたのは三十を過ぎてからじゃった」
「気付いたって」
「そうじゃ、今の御前の歳には気付いていなかったぞ」
「それってどういうことなのかな」
「そこに気付けばすぐじゃな」
「すぐって」
「御前はわしよりずっと出来る」
こうまで言う王だった、祖父として。
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