第一章
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
先送り
その国はまさに問題山積みだった、内政も外交も。
経済は行き詰まり失業率は上昇する一方だった、賃金は上がらず若年者のリストラは進み企業の倒産は増加する一方だった。
しかも独占的にだった、財閥ばかりが力を伸ばし。
そしてだった、財閥達が小店舗の個人商店が経営している分野にまで進出してだった。彼等の仕事を奪っていた。
街には失業者が溢れていた、自暴自棄になった彼等が犯罪を犯していった。
治安も悪化した、しかも。
外交もだ、この国は隣国のどの国も衝突していてだった。
孤立していた、それで心ある知識人達は憂慮していつも言っていた。
「このままではまずい」
「経済が破綻している」
「失業率も倒産も増える一方だ」
「一部の財閥だけが肥え太っている」
「そして小企業を圧迫している」
「失業者が増えて犯罪も増加している」
「治安は悪化する一方だ」
国内もそうだった、しかも国内問題はさらにあった。
「政治家や官僚の腐敗もな」
「そっちも深刻だ」
「また汚職事件だ」
「末端の官僚まで腐敗している」
そちらもだった。
「警察官を四年していれば家が建つ」
「賄賂を貰うからな」
「これでは国家全体が腐る」
「いや、既に腐っている」
「これもどうにかしないといけない」
「青少年の犯罪も多くなっているぞ」
このことについても話された。
「しかも凶悪犯罪が多くなっている」
「これもどうにかしなければならない」
「内政問題は深刻だ」
「どれから手をつければいいのか」
「軍もな」
今度は軍の状況の話になった。
「予算は多いが」
「それが高級軍人の私腹を肥やす結果になっているぞ」
「北のあの国を守れるのか」
「いや、無理だぞ」
このことが彼等を不安にさせていた。
「どうして海軍に予算がいくのだ」
「陸軍と空軍を中心に何故しない」
「周辺各国にだけ注意を払っている場合ではない」
「まずはあの国だぞ」
「陸軍と空軍だ」
「海軍はその後だ」
「軍の内部の風紀もだ」
それも問題だった。
「そちらもな」
「ああ、まずいな」
「軍の中のいじめや窃盗が増えている」
「部下へのセクハラも問題だ」
「このままでは軍も満足に戦えない」
いざという時にというのだ。
「兵器も普通に動く兵器は少ないぞ」
「南東のあの国に目を向けている暇か」
「そんな余裕はないというのに」
「軍もこれでは駄目だ」
「北のあの国が何かをすれば終わるぞ」
国防にも憂慮の声が尽きない、しかも。
外交もだった、この国は問題が山積みだった。
「北西のあの大国も真北のあの大国ともな」
「今どうにも関係がおかしい」
「海の向こうの東の大国ともな」
「ああ、
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ