眷属、集めます
第26話
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でするの?」
「白音さんは僕の大事な人ですからね」
その言葉に久遠さんが顔を赤くしてますけど、何かありましたか?
「あ〜、うん、そっか、なら仕方ないよね」
何かを納得したようですが、本当に何かありましたか?
「ああ、とりあえず久遠さんの部屋は準備が出来ていないので、今日の所はこの部屋を出て左の突き当たりの部屋か白音さんの部屋で過ごして下さい。明日には使える様に準備しますから」
「えっ?まさかその身体で動く気なの?」
「さすがに僕も魔力の経路を乱されている状態では無茶は出来ませんから他の人に頼みますよ」
「そう、一応私の見立てでは3ヶ月は安静にする必要があるから動かないでくれる方がありがたいんだけど。あと、魔法を使うのは絶対に厳禁だから」
「分かりました。大人しくしていますよ。では、もう一眠りさせてもらいますね」
眠る体勢に入るとすぐに睡魔が襲ってくる。やはり身体に無理をさせ過ぎていたようですね。
「お休み、祐斗」
最後に久遠さんの声が聞こえてきた気がする。ちゃんと僕の名前を呼んで。
「こんな姿ですみませんが報告の方をお願いしますね」
翌日、久遠さんと白音さんに支えられながら皆が集っているリビングに移動する。
「ちょっと待て!?なんでそんな重傷を負ってるんだよ!!昨日別れた時は服がボロボロだっただけだろうが!!それとなんで殺したはずの黒歌が居るんだよ!!」
アザゼルさんが席から立ち上がって大声を出しています。他の皆さんも包帯でグルグル巻きにされている僕を見て驚いています。
「え〜、詳しく話しますと面倒ですしちょっと話せない内容もありますので簡単に説明しますと、怪我の方は戦闘中に無茶をし過ぎてオーバーロードした結果で、ちょっと魔力の経路も壊れてしまったので自然治癒に任せるしかないんですよ。それからこちらに居るのはSS級はぐれ悪魔の黒歌ではなく、白音さんの親戚の久遠さんですね。今日から堕天使として『断罪の剣』入りです」
「いやいやいやいや、そんな簡単に流す様な事じゃないぞ!!」
「そうとしか説明出来ないので諦めて受け入れて下さいね。それに黒歌の死亡はアザゼルさんも確認したでしょう。それに久遠さんが悪魔じゃないのは感覚的に分かるでしょう?」
「いや、まあ確かにそうだろうけど」
「はい、それじゃあこの話はここまでです。怪我の方は出来る限り早く治療しますので心配しなくて構いませんので。と言う訳で、各部隊のリーダーの人、報告をお願いします」
「特に問題ありませんでした」
「こちらも何もありませんでした」
「ウチの所にはなんかヤバそうなのが来てたんで、とりあえず隠れて相手の確認だけしてたんっすけどいいっすよね!!」
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