神(プレイヤー)から・・・
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
2014年
某日
アパート
「あああ・・・なんだ、このクソゲーは・・・!」
画面越しで低く唸る、彼はひどく憤慨し、出来るならばその画面を叩き割り、キーボードクラッシャーもしたいものだが、選んだのは自分の責任と、何とか残る自制心をフルに使って食い止める。
彼の名前は八雲誠一(やぐもせいいち)、歳は36、三流大学出身ながら、無名ながら良い中堅の企業に勤め、一人暮らしで趣味の為のミレーとモンベル、ヤマハ発動機に全振りで回しても貯金と生活に困らない程度の給料をもらい、16畳の自分の城(アパート部屋)を持ち、平凡に生きる男。
趣味としてアウトドアではマーチングで歩くのとバイクで峠越え、インドアでは政治経済、そして今やっているゲーム。
名は「peace for the war」
名の通り、戦争をやる為に平時は戦力を整え、戦争を行い、そして相手を崩したりしたら併合してまた平和の内に蓄え、逆も然りで負け戦になったらいかにして講和して、また臥薪嘗胆よろしく平和の水面下で相手にどう復讐するか考える。
大戦のhoi2要素と現代戦、そして政治要素がふんだんに使われたゲームである。
hoi2と比べて地味だが、世界でも愛好家が多く、特に日本国内の軍事、歴史マニアがこのゲームを愛用し、modなどを乱発している。
そして八雲が憤慨しているのは、出所不明のmod、「エースコンバットmod」である。
八雲自身はエースコンバットは名前のみしか知らず、気軽な気分で情報少なく、一部ムリゲーと称されていたエルジアという国家でプレイを始めていた。
結果は惨憺たるものである。
まず初っ端でユリシーズという隕石イベントで労働力、工業力が壊滅。しかも定期イベントでガリガリ減っていく。
首都が市街地プロヴィンスから廃墟に・・・。
核ゲー並みの人口プロヴィンスの減少、そして必死になって立て直ししてたら大して美味しくない難民流入イベント[労働力微増、消費財激増、国民不満度激増、政体変更を叫ぶ]
救いがあるなら、難民は長い目で見れば傷を癒せば国の労働生産、人口を根本的に増やすが・・・やはり損が多すぎる。
挙句の軍部暴走の戦争イベント。回避不可能で大陸すべてを敵に回す。
もう嫌になるが、こいつはやり直しと、modのバグか、勝つか滅びるまで別のデータが出来ない。
そう、これは情報が少ないのでなく、プレイヤーの心を完膚なきまで叩きのめす仕様なのだ。新しいソフトを買って封印も考えたが、実はなぜかやめられない。
だが、これでも何とか敵、ISAF軍を東へ追いつめた。しかし本当の悪夢はここから始まる。
メビウスの始動だ。
メビウス1、及びその中隊は規模的には航空隊未満のくせに、エルジアの練度最高峰の空軍部隊、航空団をあっという間に溶かし、また、地上部隊も万全な体制でで挑んでも指揮統
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ