神(プレイヤー)から・・・
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制を一気に飛ばされた。
ただやられるのは趣味でないので、エースコンバット04を買い、攻略サイトを見ては情報を集め、敵有利イベントを回避して攻勢しようにも、勝てる見込みなく、撤退しようとすれば、自由エルジアなんちゃら言う青年将校の暴走、将官の怠惰、根拠のない命令で兵士の屍が増え、特に大事にするべきベテラン下士官、叩き上げ下級士官が壊滅していった。
何とか量産にこぎつけたX-02もこれも軍部によって20機近くが宙に浮いている。
なんてみじめだ、なんて不甲斐ない・・・!
「ああ、くそっ、今すぐにでも粛清してぇ!!」
国民不満度上昇にはもう慣れた。さっさと赤い国のおひげさんよろしく100人ほど将校を殺したい。
そんな折、彼の目の前にとあるイベントが流れる。
革命を!!
今のエルジアには既に力はない。後退する戦線、無能な将校の無計画な作戦、全てが破綻して、交渉の余地が減っていく
このままでいいのか?このままエルジア本国を一方的に蹂躙される展開を望むか?
否、そのようなことは断じて許されない!
あなたは今、革命の決断を出来る立場にいる。
今は無様でも革命を断行し、全てをリセットして戦いをし直すべきでないか?
戦争のための平和を!
決断を!
革命をしようではないか
選択肢は一つのみ、なんて物騒な文章だ。しかし
「面白い、もうここまで来たんだ。やるしかないだろ」
何かの講和イベントだと思った。そして八雲は特に注意書きを読まずにクリックをした。
目の前が一瞬にして暗転し、世界が回るような感覚がする。
八雲は何かに襲われたのか把握できないまま、もがくが何もつかめない・・・瞬間
「?!」
頭の中に何かが流れ込む。何かのデータ、そして見たこともない人間の顔、実際に味わったことないが、言うなれば走馬灯のような現象だ。
そして声も響く
「見つけた・・・」
「見つけたよ・・・新しい世界を作る人が」
何かいたずらめいた声が響く・・・それは子供に無邪気さと大人の冷酷さを混ぜたような、むせかえる声
「さあ、君が世界を作る番だ」
「戦争の為に平和を・・・復讐のために平和を」
耳を塞ごうにも頭の中に直接響くから止められない。
「君のやるべきことは一つ」
「戦争を・・・一心不乱の戦争を・・・しかし今の場面では負けてしまう。つまらない」
「だから戦争のために平和を作るんだ。頑張るんだ」
何か嘲笑と試すような声で攻め立てる。そして自分自身も何か異常を感じる。そう、異様なまでの高揚感、頭の中の情報が整理され、この先待っていることが分かったとき、何とも言えぬ高揚感を感じるのだ。
それを感じ取った声の主たちは喜んだ声色で
「うん?この人は自ら世界に入ってるぞ」
「やった!こんな人初めてだ!これは楽しいものがみられるぞ」
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