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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その九
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「とはいっても術になるが」
「剣術とか柔術とか」
「ああいうのですか」
「古武術もしている」
 日本古来の武術、それを嗜んでいるというのだ。
「尚全て実戦用だ」
「殺人術ですね」
「そっちですね」
「最後に己を守るのは自分自身だ」
 究極の文句だった、ラスボスの。
「その為常に身体を鍛えているのだ」
「じゃあヒットマンが来たら」
「その時はなんですね」
「先日一人絞めた」
 シメた、ではない。暴走族の様に甘くはない。
「そして今は舞鶴湾の奥にいる」
「ああ、舞鶴ですか」
「いいところですよね、雨は多いけれど」
「私は何時誰の挑戦でも受ける」
 それこそ、というのだ。
「命懸けで来ることだ」
「遠慮させてもらいます」
「俺達百歳まで生きて女の子達と仲良くしたいですから」
 あくまで煩悩に生きる二人だった、だが。
 日帝衆はそんなことはしない、それでこの日もだった。西郷は自ら柔道を嗜み共に鍛錬をしている大学生達に言うのだった。
「武道、スポーツもそうでごわすが」
「その目的はですね」
「己が強くなる為がですね」
「そうでごわす、心身を鍛えることでごわす」
 紅の帯で締めた柔道着で言葉だ。
「そしてその力はでごわす」
「はい、己をですね」
「律するものですね」
「決して他者に振るうものではにでごわす」
「では元老」
 学生の一人が右手を挙げて西郷に問うた。
「質問があります」
「何でごわすか」
「はい、いじめというものは」
「力で他の者、己より弱い者を虐げることでごわすな
「やはりそれはあってはならないことでごわすね」
「それは人としてあってはならないことでごわす」
 西郷は即答で答えた。
「力があるなら余計にでごわす」
「そうですか、やはり」
「それが出来ない、いじめをする輩は」
 そうした者はというと。
「心の鍛錬が出来ていないのでごわす」
「健全な精神は健全な肉体に宿るといいますが」
「その言葉でごわすか」
「はい、この言葉は過ちでしょうか」
「宿るかし、でごわす」
 こう返した西郷だった。
「体育会系にもいじめが蔓延っていたでごわすな」
 これも日帝衆の指導でかなり改善している。
「そうでごわすな」
「嘆かわしいことに」
 そうだったとだ、青年も認めた。
「そうでした」
「この言葉は誤って覚えられているのでごわす」
「宿るかし、ですか」
「宿って欲しいものである、という意味でごわす」
 つまりだ、『健全な精神は健全な肉体に宿って欲しいものだ』という意味での言葉であるというのだ。西郷は青年達に話すのだった。
「むしろ体育会系こそがでごわす」
「その健全な肉体を持つ者達こそが」
「健全な精神を持っていないでごわす」
「粗暴ないじめ
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